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【創業秘話】「誰でも楽しめる要約サービス」はどのように生まれたのか

読むのに必要な時間 約 8 分

目次

はじめに

本の要約サービス「サマリーオンライン」を運営している、合同会社Summary CEOの宮川でございます。

日頃、本の要約サービス「サマリーオンライン」をご利用いただき、誠にありがとうございます。

サマリーオンラインは、24年1月1日にサービスをリリースし、現在(25年1月1日)で1周年を迎えることができました。

そこで、節目でもあるこのタイミングで、サマリーオンラインが立ち上がった経緯や秘話、これまでの軌跡を、代表の宮川目線で振り返りながら、ぜひユーザーの皆様とも共有させていただきたいと思います。

「本の要約」との出会い

サマリーオンラインは、現在ライターなども含め、約10名ほどで運営をしておりますが、CSO/CTOである宮﨑が中心となり立ち上がりました。

宮﨑は、私と同じ高校の同級生です。

私は中学からのエスカレーターで進学、宮﨑は他の中学から一般受験で入学し、高校3年間で一度も同じクラスになったことはありませんが、内部生/外部生関係なく、文系の同じグループに所属するようになり、仲良くなりました。

大学や就職後の業界などもまったく別でしたが、友人として定期的にあっていたり、お互いにブログを運営していたことから情報交換なども行っていた間柄です。

サマリーオンラインの開始前は、私は新卒では東京都庁で公務員として税務調査、その後web広告の代理店に転職し、記事LPという広告用の記事の制作や、その記事LPを活用した広告運用/webマーケティングの支援業務を中心に行っていました。

広告代理店で、完全未経験であった私が様々なジャンルの商材のマーケティング支援をするには、その業界やマーケティングに関する知識を多く吸収していく必要があり、残業が多く限られた時間の中で、ネットや本を活用してインプットをしていました。

そんな時、宮﨑との会話で、

「様々なジャンルで時短サービスがあるのに、本の時短って身近にないね」という話に。

そこで調べてみると、「本の要約サービス」というものを見つけました。

しかし、率直な印象としては、「ネトフリが(月額)1,000円で楽しめるなかで、サブスクリプションとしては結構高い…」

※サブスクリプション:定額料金を支払うことで、一定期間商品やサービスを利用できる仕組み

特に私は、公務員時代に、将来損したくないがために、趣味でファイナンシャルプランナー2級を取得したり、予定も決まっていない、人生最大の買い物である住宅購入に向け宅建士の勉強をしたりと、かなりの節約家に目覚めており、サブスクをはじめとする固定費には、正直口うるさい性格です。

ですので、どの要約サービスも月額2,000円以上というのは、率直に高いと感じてしまったのです。

(とはいえ、読んだ本が思っていた内容と違っていたときに、限られた時間とお金を違う本に使えていたら…というときを思うと、試す価値はありそうだな…)

そこで実際にいくつかのサービスを試してみると、多少の違いはあれ、確かに短時間で本のエッセンスが理解できることには満足しました。

ただ、やはり満足しきれない部分もあり

「ビジネス系以外の本はあまりないな…」

「要約を読んで気になった本は買って読みたいけど、要約サービスだけですでに高いしな…」

「やっぱりもう少し月額安くならないかな…」

仕事、私生活問わず、毎週1冊本を読んでインプットをしていた私にとっては、限られたジャンルの要約だけを読むのでは、満足できないでいました。

(価格も、自己投資といえば聞こえはいいけれど、使った分以上に稼ぎきるくらいの気概があるサラリーマンや経営者でないと、なかなか普段使いできないな…)

そして、そんな話をまた宮﨑としたときに、こう言われました。

「じゃあいろんなタイパサービスあるし、【誰でも楽しめる】本の要約サービス作ってみよう!」

「とりあえず作ってみるわ」

(そんな勢いで作れるものなの?)

ちなみに、今でこそ言えますが、宮﨑からサービス開始前に「(有料の)会員が10,000人に到達するまで、全員ずっと無料にしよう!

そのあと、有料になってもサービスを使い続けたいと思ってくれる人から利用料をもらえば良い!」といわれました。

それに対して私が思ったことは

「それなりに広告に回す資金や販路があり、金銭的な体力も達成見込みもある企業ならともかく、

なんにもないぽっと出の小さな会社で、いつ到達するかもわからない会員数10,000人までずっと無料にするなんて、とても資金的に耐えられるわけがない!」

今でもそうですが、私からみれば、良く言えば柔軟で奇想天外な、遠慮なく言えばぶっとんだアイデアを宮﨑はよく言ってきます。

ですがそんな勢いがあったからこそ、このサービスは立ち上げられたんだと思います。

(サービス開始時のキャンペーンとして「10,000人到達まで全員ずっと無料」の代わりに、「先着3,000名様までずっと月額300円キャンペーン」を実施しました)

リリース目前!代表か裏方か

話は戻り、その日はその会話で終わりましたが、普段様々な会社のマーケティング支援をしていた私は、

「他人のサービスを売るだけでなく、自分のサービスを作って売ってみたい」

そんな気持ちが徐々に芽生えており、内心ワクワクしたのを今でも覚えています。

そんなこんなで、サービスの準備が始まりました。

とはいえ、私は平日は残業が長く、休日も疲れていたので、宮﨑主導で準備が始まることに。

私はというと、少しでもサービスリリース後に認知を拡大できるよう、片道1時間半の通勤電車の移動時間を中心に、SNSの投稿内容を考えて、フォロワー集めを行っていました。

とはいえ電車のなかでも

「今日のクライアント様との打合せどうしよう…」

「朝礼のグッドアンドニューで話すネタ、控えめにいってなにもない…」

などと色々なことを考えており、満員電車で押しつぶされ、数十分後に様々な会議や打合せを控えたなかでは、SNSの投稿を考えるのすらなかなか腰の重い作業でしたが、

将来のサービスリリース時を思うと、非常にワクワクしながら取り組めたように思います。

※グッドアンドニュー
:24時間以内(最近)に起きた「よかったこと(Good)」や「新しい発見(New)」を発表する取り組み

そして、ある程度サービスの形が見えてきた23年8月、私はこのまま細々と裏方を続けるか、いっそ広告代理店をやめて、サマリーオンラインの運営一本に専念するかで迷い、退職を決めました。

会社に退職を伝えた時も、

「今やめたらもったいない」

「会社に残るならあの案件を任せたい」

といった言葉もいただきましたが、貴重なチャレンジの機会を逃したくないという気持ちが大きかったのを覚えています。

そして23年11月からサマリーオンラインの運営・準備に専念し、24年1月1日に無事サービスをリリース。

とはいえ、リリースはスタート地点にたったに過ぎず、そこからが本当の勝負でした。

~1周年までの軌跡~「本から学ぶ」をスタンダードに

リリースしたあとも、サービスを利用してくれるユーザーの方がいないと、サービスを継続できなければ、自分やスタッフのお給料すら払えません。

また、本の要約サービスというのは、衣食住などとは違い、なくても生きていくことはできます。

そして、リリース当初は、冊数が他の要約サービスに比べて圧倒的に少なかったりと、価格が安い以外には、目立った強みはありませんでした。

そんな立ち位置でしたので、リリース以降も、

「自分たち経営陣がしっかりしないと、あっけなくサービスが終わってしまうかもしれない」

そんな危機感が強くありましたし、今もそんな気持ちをもっています。

ですので、一番大事な時期でもある1年目は

社内の品質チェックや運用体制を整えたり、

いわゆる上流から下流まで一貫したマーケティングを毎日考え、

未経験の法人様への提案営業を実施したり、

時には自分でチラシを配り、その場でサービス案内の時間をいただいたりと、書いたらキリはありませんが、とにかく新しいチャレンジの連続でした。

そうして、なんとか迎えた1周年の節目。

最初に思い描いた「誰もが楽しめる本の要約サービスをつくろう」

それが多くの人に提供できれば、インターネットやAIの時代だからこそ貴重で難しい「本から学ぶ」という学び方がスタンダードになり、多くの方の良質な学び、ワンランク上の読書体験に繋がるのではないか。

その思いは変わらず、むしろサービスを運営し続ければ続けるほど強くなっています。

「誰でも楽しめる」という部分への拘りは、サービスの幅広い面で体現しています。

例えば、

「ネトフリやアマプラなど、便利で楽しいサービスが溢れる時代、要約サービスも絶対に、1人月額1,000円以内で提供したい

「ビジネスの本は、過去の自分を思っても多く掲載したいが、それだけでなく、高齢層の方向けに健康本、子育て世代向けの子育て本、学生や若手層向けの教養本や知識本など、他にはない幅広いジャンルを取り揃える

「安くてもいらないものはいらない。だから価格以上に楽しめるように、便利な機能を沢山つけたい

・読書履歴を分析できるアナリティクス機能

・お気に入りの要約を管理できる本棚

・要約の学びをアウトプットできるレビュー機能

・その人その人にあった本を提供できるよう、ランダム表示やタグ検索

これらの機能は、ユーザー様へのアンケート結果や、実際にサービスを使っていて、自分たちが「これあったらいいな」と思った体験から生まれました。

終わりに

1年目は、こうした機能面の改善や継続的に要約を提供する体制作りに注力しました。

2年目以降は、さらなる高品質の要約を、安定的に数多く提供するとともに、

「なくても生活はできるけど、あったほうが人生が楽しくなるサービス」と感じていただけるよう、多くの方にサービスの魅力を深く伝え、サービス運営の土台を強化できるよう努めてまいります。

そこで、少しでも多くの方にお楽しみいただけるよう、1周年記念として「先着10,000名様限定の、ずっと550円(税込)キャンペーン」を開始!

※人数の到達等により、告知なくキャンペーンを終了する可能性がございます。
※キャンペーン詳細は、サービストップページ「お知らせ」よりご覧ください。

サービスを継続的に提供するためには、さすがに「10,000人到達までずっと無料!」とはできませんでしたが、それでも、去年は目標にすらできなかった10,000人という数字を掲げてみたいと思います。

さらに、以前実施したアンケートでも要望が多かった「アプリ」の制作にも着手しています。

(どの企業も当たり前のようにアプリをもっていますが、実は作るのはかなり大変です。。)

これからも、ユーザーの皆様と一緒に「サマリーオンライン」をつくっていければ、これに勝る喜びはありません。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

合同会社Summary
CEO 宮川 慶一

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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