【子どもの国際力を育てる 英語の庭】
インフォメーション
題名 | 子どもの国際力を育てる 英語の庭 |
著者 | ヘリーン・ジャーモル・内田(ウチダ)著 児島 咲子(コジマ サキコ)訳 |
出版社 | 岩崎書店 |
出版日 | 2020年2月28日 |
価格 | 1320円(税込) |
英語が話せるだけでなく、その態度や自分の意見などが言えることなどを含めて国際人と言える。
そのためにすべきことを長年、子どもに英語指導をして著者が指導法を紹介。
引用:岩崎書店
ポイント
- 子どもたちには無限の可能性が秘められている。あなたが育てる子どもたちのうちにも、どうか英語の種を育てる庭を作ってあげてほしい。
- 子どもたちが英語を使い、それぞれ活躍の場をグローバル社会の中で見つけることで、日本の成長に貢献し、ひいては世界中の人の役に立つことにつながる。
- 子どもたちに「英語の庭」を作り、そこに種をまき、美しい花を咲かせましょう。
サマリー
家庭は大きな庭
家庭とは大きな庭のようなものだ。
子どもたちは、まかれた種から育った苗であり、母親はその世話をする庭師、ガーデナーだ。
子どもたちには無限の可能性が秘められている。
あなたが育てる子どもたちのうちにも、どうか英語の種を育てる庭を作ってあげてほしい。
あなたには、庭師、ガーデナーとして、子どもの庭に芽生えた英語を育てる役割を楽しんでほしいのだ。
「リトル・アメリカ英会話スクール」の誕生
著者は、1976年に柔道を学ぶために日本にやって来た。
早稲田大学の柔道場で、武道の美学、柔道の心、そして日本社会の複雑さを学んだ。
その後、柔道の先生でもあった「現代版の侍」のような夫と結婚した。
著者はアメリカで中学校の教師をしていたが、ネイティブ・スピーカー(母語が英語)ではない子どもへの指導にはためらいがあった。
しかし、「英語を教えてほしい」と何度かお願いされるうちに、自身の経験が役立つことがあればと思うようになった。
著者の日本での英語教育者としての道は、1979年に3人の子どもたちと柔道場の畳の上で正座をしながら始めた英語教室、そして英語が公用語ではない国、日本で、息子をバイリンガルとして育てる生活からはじまったのだ。
1984年には、新たに「英語は勉強するものではなく、体験するもの」という理念を掲げた「リトル・アメリカ英会話スクール」(以下、「リトル・アメリカ」)をスタートした。
「リトル・アメリカ」は、幼児から高齢者までさまざまなクラスを開講しているが、創設時から特に子どもの英語教育を重視している。
幼児期に、英語の楽しさに目覚め、将来隣に座って会話をするかもしれない、違う国の友だちを想像しながら子どもたちがワクワクすることが、グローバル化する社会ではとても大切だと考えている。
「リトル・アメリカ」では、子どもはみんな小さな国際親善大使なのだ。
グローバルな社会変化に適応するために
日本はもっとグローバルな考え方をするようにならない限り、今の社会構造で成長することはできない。
そのためにもっと英語を活用するべきであり、本当にグローバルな社会に日本が変化すれば、今の経済の停滞感も薄れ、景気の回復にもつながると確信している。
ビジネスにおいても、日常生活においても、英語が必要とされる場面が増えている。
子どもたちが英語を使い、それぞれ活躍の場をグローバル社会の中で見つけることで、日本の成長に貢献し、ひいては世界中の人の役に立つことにつながる。
全ての子どもに「英語の庭」を作って、種をまかなければならない時代がきていることは明らかなのだ。