【行動経済学ってそういうことだったのか! – 世界一やさしい「使える経済学」5つの授業】
インフォメーション
題名 | 行動経済学ってそういうことだったのか! – 世界一やさしい「使える経済学」5つの授業 |
著者 | 太宰北斗 |
出版社 | ワニブックス |
出版日 | 2022年7月15日 |
価格 | 1,540円 (税込) |
経済学“初心者”の大学生が4年間で学ぶ
大人気授業を1冊にまとめました!
「税抜価格を表示したら売上が上がる!?」
「経済学を学ぶと所得が上がる!?」
「競馬で賭けるなら“本命”“大穴”は外すべき!」
「3割バッターが最終試合を休む理由とは?」…など、
おもしろいエピソードから“行動経済学”の本質が学べます。
論文賞受賞者による大学の人気授業を1冊にまとめました!
伝統的経済学では説明できなかった、
人間の不合理な「お金」「感情」「時間」の使い方を紹介し、
“リアルに得する経済行動”のやり方が学べます。
競馬や宝くじ、ゴルフなど身近なエピソードから、
消費者心理や株式投資など実践的な話題まで、
大学4年間の授業で学ぶ「行動経済学」を
限界までわかりやすく1冊にまとめました。
「行動経済学って、そもそも何?」「最低限押さえておけばいいことって何?」
「お金の賢い扱い方とは?」「どう、仕事と人間関係に使えばいいの?」
「今、ビジネスの最前線で使われている行動経済学とは?」
という質問に1冊で答えます。
「明日、損をしないための経済学」を知れば、人生は超合理的になります。
引用:ワニブックス
ポイント
- 「なぜ、アイツはそんな選択をしたのだろか?」これが、経済学の考える中心的な関心ごとの一つである。
- 行動経済学の大きな発見の一つは「多くの人がハマる非合理的な行動にはパターンを見つけることができる」というものだ。
- 脳は何やら「システム1」「システム2」という2つの認知機能があって、この2つの並行処理によって人は判断をしているという。
サマリー
はじめに
一見すると非合理的に思える行動は、実は誰もが取ってしまうものである。
そのことが「私たちの“生活”や“経済”にどのような問題をもたらすのか」、それについて探求し、上手に向き合おうとしているのが「行動経済学」である。
“ここは勝負だ!”と儲からなさそうなギャンブルに平然と手を出したり、“50%オフ”みたいな割引に釣られて買いすぎてみたり。
「経済的には損をしそうなのに、なぜやった?」という非合理的な瞬間は、現実にも数多くみられる。
いつかどこかで、あなたが“ついうっかり”に出会ったとき、それに気づいて自分の判断を誤らないようにしたり、あるいはいっそ、非合理的な出来事を楽しい目線で眺めてみたり。
本書では、そういう風に使える行動経済学の見方を紹介していく。
行動経済学ってそもそも何?
行動経済学が取れる2つのスタンス
「なぜ、アイツはそんな選択をしたのだろうか?」これが、経済学の考える中心的な関心ごとの一つである。
アイツらの選択の結果、「どのような“暮らし”や“経済活動”が営まれるのか検討しよう」というものである。
そのための出発点として、まずは、「アイツがどういう風に行動を選択するのか」、その原理を解き明かす必要がある。
この行動原理を考える時、経済学では原則として「誰であっても自分の好みや価値観に基づいて最も満足いく結果が得られるように、できる限り頑張って行動を選択しているはずだ」と考える。
わざわざ満足いきそうにない選択を、あえて選ぼうとする理由はないからである。
つまり、「場合によっては簡単なことでも、計算ミスをしたり」、「頑張ったものの上手に選択できないこともあったり」というスタンスを取っている。