【私がいなくなったら (のこされた自閉息子と父は……)】
インフォメーション
題名 | 私がいなくなったら (のこされた自閉息子と父は……) |
著者 | 中野智子・中野真一郎 |
出版社 | ぶどう社 |
出版日 | 2021年11月17日 |
価格 | 1,760円(税込み) |
ある日突然、癌に。余命半年と宣告された自閉症児の母親。1部では母親(おかん)が、
息子にのこせるものはなにか、夫にのこせるものはなにかを、闘病の体験とともに綴ります。
2部では父親(おとん)が、おかんの闘病中、入院中の日常の引き継ぎ、仕事の調整、看取り、
のこされた自閉息子との奮闘記を綴ります。
おかんからおとんへのバトンタッチ。そこには、多くの人とのかかわりがありました。
沢山の人とかかわりながら、助けられながら、闘病し、母親(おかん)亡き後を生きる父親と息子。
夫婦でお世話になった専門家の「旅立つ準備」も掲載。
引用:ぶどう社
ポイント
- 想像でしか理解できなかったことも、今は我が身で実感している。
- 母の死、それは突然、何かが去って行ったような感覚であった。
- 急な別れは、残された人が自分の中で亡くなった人のことを消化できず、その後の人生にひきずってしまうことがある。
サマリー
はじめに
障がいのある子どもをもつ親ごさんは、定型のお子さんをもつ親ごさんより、自分がいなくなった時を想定して、親亡きあとを考えている方が多いと思う。
私自身も、将来的には“くるかもしれない”というくらいの感覚であった。
いざ、余命を宣告された時、息子の将来のこともさることながら、その他のことをたくさん考えて、準備していかなければならない現実があった。
家族3人の生活を少しでも長くしていくには、息子や夫が今後、不安が少なく、楽しいと思って生きられるにはどう準備していくか。
そんなことを考えながら、私たち親子が体験したことを伝えていきたい。
親亡きあとのわが子の将来に不安を漠然ともっておられる保護者の皆さんに、少しでもお役に立てればと思っている。