【発達障害の早期療育とペアレント・トレーニング ー親も保育士も、いつでもはじめられる・すぐに使える】
インフォメーション
題名 | 発達障害の早期療育とペアレント・トレーニング ー親も保育士も、いつでもはじめられる・すぐに使える |
著者 | 上野良樹 (著), 金沢こども医療福祉センター・作業療法チーム (著), まうどん (イラスト) |
出版社 | ぶどう社 |
出版日 | 2021年2月20日 |
価格 | 2,200円(税込) |
発達の凸凹のために、その気持をうまく行動にあらわせない子どもたち。
小児科医が、子どもたちと親に伝えてきた「うれしさ」を感じるペアトレと、
作業療法チームが実践している、早期療育を組み合わせて、
子どもたちに寄り添い、成長を見守りながら、日々の喜びを生み出し、
子どもたちを適応行動に導く指導法を紹介。
引用:ぶどう社
ポイント
- ペアトレ(ペアレント・トレーニング)は、親や保育士の子どもとのかかわり方の方法であり、子ども自身は何もする必要はない。まわりの人のかかわり方や、子どもの過ごす環境を整えて、子ども自身が適切な行動、適切な体験をしやすいようにする方法である。
- まだ発達障害の診断をつける必要はないものの、より早期からかかわるべき子どもたちの存在と療育の先生方と出会ったことで、早期療育の重要さも知った。
- 早期療育のノウハウとペアトレをなんとか組み合わせたいと思いできたのが、本書である。この方法は、子どもたちのまわりにいるすべての大人に、役立つものと考えている。
サマリー
ペアレント・トレーニング
発達障害とは、どのように診断され、どのように治療されるのか。
診断法はいくつかあるが、発達障害という診断に絶対的なものはない。
本書では、子どもの行動の意味を考えながら、診断基準にあてはまるようなさまざまな行動特性への、早期療育の具体的な方法と、ペアレント・トレーニング(以下ペアトレ)を取り入れたかかわり方を示していく。
ペアトレは、親や保育士の子どもとのかかわり方の方法であり、子ども自身は何もする必要はない。
まわりの人のかかわり方や、子どもの過ごす環境を整えて、子ども自身が適切な行動、適切な体験をしやすいようにする方法である。
大切なことは子どもたちの体験を成功体験に導くことであり、失敗体験を重ねさせてしまうことによる二次障害を防ぐことだ。
著者が、小児科医として発達障害にかかわる中で、「必要なのは発達障害という診断ではなく、お母さん方への支援ではないか」と感じた。
そして、手探りの中でたどりついたのが、ペアトレという方法だ。
さらに、まだ発達障害の診断をつける必要はないものの、より早期からかかわるべき子どもたちの存在と療育の先生方と出会ったことで、早期療育の重要さも知った。
その早期療育のノウハウとペアトレをなんとか組み合わせたいと思いできたのが、本書である。
この方法は、子どもたちのまわりにいるすべての大人に、役立つものと考えている。