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【独学の地図】

インフォメーション

題名 独学の地図
著者 荒木 博行
出版社 東洋経済新報社
出版日 2023年3月24日
価格 1,650円(税込)

 

お金も学位も、誰かが作ったカリキュラムもいらない。

才能も可能性も爆発する、僕らの「学びの世界」の歩き方。

引用:東洋経済新報社

ポイント

  • 「良い学び方」は「良い生き方」に繋がって行く。

  • 自分が生きて来た足跡を振り返り、何を学んできたのかを言語化する。

  • 学んでいる過程で、後付けでも学んでいる理由付けが出来れば良い。

サマリー

はじめに 

筆者は20年以上、ビジネスパーソンの学びや教育に携わり続け、そして自分が立ち上げた会社を「学びデザイン」と名付けた。

そのためだろうか、「これからのキャリアを考えた時、何を学ぶべきなのか」「どういう場所で学べば良いのか」このような相談を受け続けてきた。

これらの問いは誰もが気になるようである。 

特に、これだけビジネス環境の変化が起こり、それをメディアが「これからは○○の時代」と煽る時代に生きていれば、「その○○を学ばなきゃ」といった考えが頭の中を支配していくのは必然である。 

しかし、ちょっと冷静になって欲しい。これらの問いよりもはるかに重要な問いがある。

それは「どう学ぶか」ということである。この点について伝えていきたい。 

学びの本質 

なぜ学び方で差が付くのか 

筆者は大学やビジネススクールで教えている。

同じことを伝えても、学びの姿勢により結果に大きな差が出てくる現実を目のあたりにしてきた。 

ある人は何を学んだのかと問うても記憶にすら残っていない。

一方で、その場をきっかけに、新たな発見をして行動に移し、人生を具体的に変えていく人もいる。

1コマの授業では、微々たる差であっても、この差は大きい。 

「どう学ぶか」という問いは、学校のような「限定された空間における学び方」だけの話ではない。

学びというのは、非日常的な場所やコンテンツの中だけで発生するものではなく、何気ない日々の中に転がっているものである。

だからこそ、「良い学び方」は「良い生き方」に繋がって行くのである。 

「学び方」の本質を理解すれば、特別な場所に行かなくても、魅力的なタイトルが付けられた講座を受けなくても、見方を変えるだけで、日常が新たな学びの場になるのである。 

独学の地図 

私たちは、日々独りで生き、そして独りで学んでいる。

机を誰かと並べて学んでいることもあれば、誰かに教えを乞うこともある。

しかし、学んだ内容を自分の中に取り込み、内省して、学びへと転換していくプロセスは他ならぬ「自分独り」である以上、全ては「独学」といえる。 

本書のタイトルに「地図」という言葉が使われている。

一般的な地図は、他者が描くものである。

しかし、「独学の地図」は「自分だけのオリジナルの知の体系」という意味で使用している。 

先人たちが描いた知の体系は至る所に存在する。大学の学部・学科も体系化された知の姿である。

しかし、知というのは抽象概念であり形がないものである。

言ってしまえば何でもありなのである。 

大事なことは、自分が生きて来た足跡を振り返り、何を学んできたのかを言語化することである。

同じ人生を歩んだ人など一人もいないからこそ、あなたしか描けない地図が生まれてくるのである。

本書ではその地図を描く方法を「ラーニングパレット」と表現している。 

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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この要約の著者

ITエンジニア。
大学卒業後、新卒でSIer企業(プライム上場)に入社。金融系の業務システム開発に従事。
2020年からライター活動開始。副業系・ビジネス系・自己啓発ジャンルを中心に電子書籍の代行執筆サービスを提供。
2023年より、Summary ONLINEにて書籍要約記事作成を担当(累計100記事以上)。「知る喜び、知識や経験の橋渡し」をモットーに執筆活動。

好きな本
『道は開ける(デール・カーネギー/創元社)』
『【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方(江端浩人/かんき出版)』
『これはただの夏(燃え殻/新潮社)』

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