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【紙の月】

インフォメーション

題名 紙の月
著者 角田 光代
出版社 角川春樹事務所
出版日 2014年9月
価格 649円(税込)

登場人物

梅澤梨花(うめざわりか)
 主人公。夫との平凡で味気ない生活に虚しさを感じていたが、顧客の孫である光太との出会いをきっかけに、人生が大きく変わり始める。

平林光太(ひらばやしこうた)
 梨花の顧客である平林孝三の孫。大学生で、映画監督を目指している。

梅澤正文(うめざわまさふみ)
 梨花の夫。物静かで優しい性格。夫婦間のコミュニケーションが不足している。

あらすじ

※一部、ネタバレを含みます。

※本記事は要約記事ではなく、自身の言葉であらすじ及び感想を書いたものです。

平凡な主婦

物語は、主人公である梅澤梨花の平凡な日常から始まる。

梨花は「わかば銀行」で契約社員として働く41歳の主婦で、夫と共に一見平和で安定した生活を送っていた。

しかし、夫・正文との関係は冷え切っていて、彼女は内心満たされない思いを抱えていた。

そんな中、彼女は顧客である平林孝三の自宅を訪問した際、孫の光太と出会う。

光太は映画制作をしており、金銭的に困窮していた。

梨花は彼に同情して少額の金銭的援助を始めるのだが、次第に二人の関係は親密なものとなり、梨花は光太に対する思いを深めていく。

エスカレートしていく支援

光太と接していくにつれ、梨花は初めて自分が「生きている」と感じられるようになり、光太との関係にのめり込んでいく。

つまらない日常に閉塞感を感じていた彼女にとって、光太との時間はキラキラと輝くものだった。

梨花は光太のためにさらなる金銭援助を続けるが、その額は次第に膨れ上がり、ついに貯金が底を尽きてしまう。

焦った梨花は消費者金融から借金をするようになり、それでも飽き足らず、顧客の金に手をつけてしまう。

止められない悪事

派手な生活を続けることによって段々態度を変えるようになった光太。

大学を辞めてしまった彼を梨花は懸命に支えるのだが、彼に同じ年代の彼女がいると知り、梨花は呆然とする。

それでも光太と会うことをやめなかった梨花。

同時に横領行為も歯止めがきかなくなっていた。

そんな中、梨花は上司から10日ほど休みを取ることを提案される。

他店で行員による不正が発覚し、内部調査が行われるとのことーー

梨花が連絡したのは、光太だった。

「あのね、私のことを全部忘れてほしいの。私と会ったことも、私と過ごしたことも」

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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