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【THE ART OF Significance 至高の領域】

インフォメーション

題名 THE ART OF Significance 至高の領域
著者 ダンクラーク (著) / 土井英司(監訳)/ 町田新吾・渡久地愛沙(訳)
出版社 フローラル出版
出版日 2022年10月
価格 1,980円( 税込)

全米で絶大な知名度を誇るだけでなく、世界各地で講演を行い、ビジネスコーチングの分野で「モチベーターの巨匠」と称賛される著者が語る究極の人生論。 表面的な成功の先にある、高い幸福と充実感のある生き方。著者はそれを「シグニフィカント(本書では、至高の領域と定義)」と呼ぶ。 著者は「私たちの多くが、実際にはほぼ全ての人が空っぽの成功を手に入れ、人生で本当に大切な最も望ましいものを諦めている」と語り、その上で感情的にも知的にも、より高貴な「至高の領域」の人生を歩むために必要な12の原理を説く。 「成功者」と「本当の成功者」の違いはどこにあるのか、人生における根本的な幸せとは何か。さまざまな示唆が与えられ、生き方の概念が変わる一冊。 監訳は、『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵著/サンマーク出版刊)などのプロデュースで知られる土井英司が担当。 ACHIEVING THE LEVEL BEYOND SUCCESS

引用:フローラル出版

ポイント

  • 「至高の領域(シグニフィカント)」とは、自分の成功のためでなく、大きな使命を持って貢献できている状態であり、単なる「成功」とは全く別のものである。

  • 「辛抱」と「我慢」は別のものである。「辛抱」は、高い目線や目的のために積極的に努力を続けることを意味するが、「我慢」は、自分がしたくないことや嫌なことに耐えることだ。

  • 心の器を大きくする「許しの5ステップ」

サマリー

成功か それとも「至高の領域」か

「至高の領域(シグニフィカント)」とは、自分の成功のためでなく、大きな使命を持って貢献できている状態であり、単なる「成功」とは全く別のものである。

「成功」とは、あなたが望むものを手に入れ、表面的なレベルで幸福を見つけること。

目標の背後にある、本来の人生の目的は持たずに目標を達成することなので、あなたが望む人生を創造することはできるが、世の中には何も残さない。

「シグニフィカント」とは、単なる成功ではなく、より高い幸福と充実感のことである。

文章にして例えるなら、人生という単位で培った本当の意味での幸せ、使命を見つけ、それに従い、そのために生きる最高の充実感なのだ。

至高の領域に至るためには、自らの使命を自覚し、それを世界に示すために努力することが必要になる。

物事はすべて理由があって起こる。

その理由は何なのか、つまり、自分の人生の目的を見極めることは、人生を通して行うあなたの責任なのである。

単に、自分が欲しいものを手に入れるためではなく、努力して手に入れたものに、至高の領域を見出すことができるのだ。

「我慢」ではなく「未来への忍耐力」で乗り越える:人生に目的があればどんなことにも耐えられる

「辛抱」と「我慢」は全く別のものである。

「辛抱」は、高い目線や目的のために積極的に努力を続けることを意味するが、「我慢」は、自分がしたくないことや嫌なことに耐えることだ。

我慢することの現実的な問題は、常に辛抱よりも弱いということ。

私たちが何らかの痛みに耐えるとき、「なぜ」を深く意識していないと心が押しつぶされてしまう。

日本でも、ブラック企業で社畜のように働かされる人達から、うつ病が続出して社会問題になっているが、これは日々「我慢」を強いられているからであろう。

「辛抱する」という高い意識があれば、決断したことを貫き、自分の仕事に責任を持ち続け、最終的にはうまくいくと信じることができる。

たとえ一時的にうまくいかなくても、それは「終わり」ではないのだ。

例えて言うなら、高度成長期の日本企業は「戦後復興」という未来のため、重労働をいとわずに働き続けることができた。

これは「辛抱」と呼べるのではないだろうか。

自分の人生でも、「なぜ辛抱強さを行使するのか?」を常に意識していれば、自分を律し、犠牲を払ってでも困難な目標を追求できる。

何があっても継続することはとても重要であり、人生では、希望を失いかけた後に進化が起こることがあるものだ

神学者のウィリアム・バークレイの言葉を借りると、

「至高の領域は栄光をもたらす。しかし実践することは日々の苦行だ。自分がやっていることへの愛と、その愛に基づいた大切な夢に向けて、忠実に心をこめて歩みを進めること」である。

「謝る」よりも「許す」こと:心の器を大きくする「許しの5ステップ」

肉体の癒しは、2つの方法で起こる。

傷が表面的で出血が簡単に止まる場合は、皮膚の外側から包帯を巻き、外側から内側に向かって治療する。

しかし、傷が深い場合は、そのような外側からの治療だけでは不十分である。

愛する人を失ったとき、離婚したとき、夢が叶わなかったとき、職場でリストラされたときなど、深い心の傷は内側からの癒しが必要だ。

また、自分自身の中で修正できない葛藤の傷も同様である。

人を許し、他人から受けた傷を癒すためには、まず自分自身を癒すことが必要だ。

「自分を許す」とは、他人の行動は気にせず、自分の行動だけに目を向け、自分の欠点もすべて受け入れること。

許しの範囲を広げる作業を、私は5つのステップで通ると考えている。

STEP1:非を認める

他人のせいにする被害者意識から脱却し、自分が悪いと認識して、現在の状況が不幸であることから、現状を変えるなら自分が変わるしかないことを知る。

STEP2:反省する

許すのは相手ではなく、自分自身に意識を向けることである。

そうすることで、自分自身の悪い行動に対して、純粋で深い反省の気持ちが持てる。

STEP3:告白する

告白は、私たちの個人的な浄化の始まりを意味し、それこそが、そもそも許す理由の最たるものだ。

許すとは、他人がしたことを忘れたり、認めたりすることではなく、自分のしたことに100%の責任を持つこと。

そして、謙虚さと強さを表現し、無条件に心のこもった謝罪をすることで、自分を許す力がつき、その結果、対立する相手を許すことができる。

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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この要約の著者

大学で教育学を学んだ後、心理学にも興味を持ち、再び大学へ入学。
卒業後、心理カウンセラー(民間)の資格を取得して、地元の病院へ就職。
以後30年以上、さまざまな病院で医療従事者として勤務。
2023年、サマリーオンラインに参画。累計100記事以上の要約記事を制作。
「本で人生を変えてもらいたい」との想いで精進中。

好きな本:
『道をひらく(松下幸之助/PHP研究所)』
『私の生活流儀(本多静六/実業之日本社)』
『逆境を越えてゆく者へ(新渡戸 稲造/実業之日本社)』

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