【もう振り回されない! イライラの9割が消える本】
インフォメーション
題名 | もう振り回されない! イライラの9割が消える本 |
著者 | 船見敏子(監修) |
出版社 | 日本文芸社 |
出版日 | 2016年12月10日 |
価格 | 販売サイトによる |
仕事や人間関係のイライラに悩む人に向けて、「イライラしたときの対処法」、「上手に気持ちを伝えるコミュニケーション術」、「イライラしない自分づくりの方法」など、すぐに実践できる解消法から本質的な解決策まで幅広く解説。
しつこいイライラから解放されて、楽に生きるための一冊です。
引用:日本文芸社
ポイント
- 「痛み」は身体の防衛本能で、それにより危険が及んでいることを知らせてくれるのだが、イライラ=怒りもそれと同類で、身体の防衛本能なのである。
- 人間の脳は他の動物よりも前頭葉が発達しており、本能的に感じた怒りを理性でコントロールしようとする。しかし、突発的に起きた怒りの感情に対しては、前頭葉が対応できず、そのロスタイムは3秒~5秒あるといわれる。
- 理想と現実のギャップが大きいほど不満やストレスも大きくなるので、理想のイメージと同時に最悪のイメージも考えておこう。たとえ結果が良くなくても、最悪の事態は免れたと、プラスに考えることができればストレスも緩和する。
サマリー
はじめに
あなたは自分のイライラに振り回されていないだろうか。
時代の進化とともにストレスの要因は格段に増え、世の中が便利でスピーディーになればなるほど、思わぬ代償が生じるものだ。
私たちは、毎日何かしらのストレスにさらされ続けなくては、生きていけなくなってしまった。
だからこそ、ストレスから身を守る術を身につける必要がある。
価値観や人格は、生まれた環境や経験などでつくられるため、一人として同じ価値観や人格を持つものはいない。
しかし人は何故かそのことを忘れて、自分の価値観で判断してしまうので、いろいろなトラブルが発生してしまうのだ。
これからは、「自分と他人は違う」ということを頭に置いてコミュニケーションを取っていただきたい。
余計なイライラは生まれないはずだ。
イライラが生まれるメカニズム
イライラはストレス反応の一つである。
ストレスとは、外側から物体に力を加えたときに生じる歪みのことをいい、この言葉を医学的に使ったのが、ストレス学説の生みの親といわれる人物、生理学者のハンス・セリエだ。
セリエ博士は、ストレスを引き起こす外からの力を「ストレッサー」と定義した。
ストレッサーは次の5つに分類することができ、これらの力が強いとその歪みが身体・心理・行動に現れる。
①物理的(温度・湿度・騒音・気圧など)
②化学的(アルコール・有害物質など)
③生物学的(ウイルス・花粉・細菌・疲労など)
④社会的(人間関係・情報過多・経済状況など)
⑤心理的(不満・不安・恐怖・怒り・悲しみなど)
イライラ=怒り、これは人間の持っている感情なので消し去ることはできないが、悪い面ばかりではない。例えば「痛み」は身体の防衛本能で、それにより危険が及んでいることを知らせてくれるのだが、イライラ=怒りもそれと同類で、身体の防衛本能なのである。