【幸せに人生を終えた人から学んだこと】
インフォメーション
題名 | 幸せに人生を終えた人から学んだこと |
著者 | 木村 まり |
出版社 | 自由国民社 |
出版日 | 2023年12月 |
価格 | 1,650 円(税込) |
自分らしい人生の幕引きは、自分で準備する時代です。
どんなときも、笑顔。
最後まで、あきらめない。
「ありがとう」を忘れない。
病気にはなっても、病人にはならない。
こんな毎日を過ごせば、「誰からも愛される人」になれる。
そして、「いい人生だった」と言える最期がきっと訪れる。
急性期病院に勤務する看護師が出会った
愛されて亡くなった高齢者の方々のエピソードから知る
「人生最後のささやかな願い」の叶え方。
病気になっても、認知症になっても、
人生は「幸せに終えることができる」、
そう知ることのできる一冊です。
引用:自由国民社
ポイント
- どんなに歳をとっても、病気になっても、寝たきりになっても、認知症になっても、家族からお荷物扱いされずに、周囲からも大切にされ、最期まで幸せな人生を送る高齢者がいることを私は知っている。こうした方々を親しみを込めて、「愛され高齢者」と呼ぶことにした。
- 私の記憶のなかに、今もいきいきと存在し続けている、愛され高齢者の方々を思い出してみると、ある種の力があることに気づく。それは、⑴笑顔の力⑵感謝と好意を伝える力⑶ポジティブに切り替える力⑷意思を貫く力⑸想像する力⑹与え続ける力の六つである。
サマリー
はじめに
人生の終わりのときを、どんな風に過ごしたいか考えてみたことがあるだろうか。
私は、急性期病院の看護師として勤務しているが、高齢化の影響もあり、入院される方の多くは、後期高齢者と言われる75歳以上の患者さんだ。
そして、多くの方が口にする言葉がある。
「家に帰りたい」
だが、いざ退院が決まると残念なことにその願いは叶わないのである。
病気をきっかけに、家族が何となくぎくしゃくして、お互いの心が離れてしまう。
そんな寂しい人生の終末は、誰も望んではいないだろう。
どんなに歳をとっても、病気になっても、寝たきりになっても、認知症になっても、家族からお荷物扱いされずに、周囲からも大切にされ、最期まで幸せな人生を送る高齢者がいることを私は知っている。
こうした方々を親しみを込めて、「愛され高齢者」と呼ぶことにした。
愛され高齢者が持つ六つの力
私の記憶のなかに、今もいきいきと存在し続けている、愛され高齢者の方々を思い出してみると、ある種の力があることに気づく。
それは、次の六つである。
⑴笑顔の力
私が出会った愛され高齢者の皆さんは「笑顔」がとても輝いていた。
どんな状態でも常に笑顔を絶やさず、いつも周りの人の心を癒し、幸せな気分にしてくれる。
歳を重ね、たとえ自分のことが何もできなくなっても、笑顔を向けるだけで、そばにいる誰かの心を癒せるなんて素敵なことである。
⑵感謝と好意を伝える力
誰かに何かを手伝ってもらったとき、愛され高齢者の方々は感謝と好意を惜しみなく表現する。
日々の生活の中でどんなに辛く大変なことがあっても、「ありがとう」と言ってもらえるだけで、これまでの苦労や疲れが軽くなったことはないだろうか。
愛され高齢者は、そんな感謝と好意の言葉をいつも周りに伝えてくれるのだ。