【ボクがボランティアを卒業した理由: カンボジアでお菓子を配ったことがはじまりだった】
インフォメーション
題名 | ボクがボランティアを卒業した理由: カンボジアでお菓子を配ったことがはじまりだった |
著者 | 中谷よしふみ |
出版社 | kindle出版 |
出版日 | 2024年7月 |
価格 | 660円(税込) |
ボランティアにまったく興味がなかった僕が、カンボジアの孤児院に行くことになった。プノンペン孤児院で子供たちにお菓子を配った。たった1日のボランティア体験。すごいカルチャーショックをうけて、ボランティアとは何かを考えさせられた。
孤児院には100人の子供が待っていた。親がいる子も親がいない子もいた。カンボジア人がボランティアで勉強を教えていた。だから、託児所であり、孤児院であり、学校だった。ボランティアツアーではなく、スタディツアーでもない。ただ訪問しただけ。その1日がキッカケになって、その後に真剣にボランティアに向き合った。社会起業家の存在を知って、プロボノに没頭した2年間の軌跡
引用:Amazon
ポイント
- もともとボランティア活動に興味がなかったが、友達のお母さんから「孤児院の子どもたちにお菓子をあげる」というミッションを課され、プノンペンの孤児院へ向かうことになった。
- ボクはもともと自己犠牲の上に成り立っているボランティア活動には継続性が感じられない。ボランティア活動をしている人を尊敬する気持ちはあるけど、ボクはしないと決めていた。なのに、子どもたちの笑顔が離れない。
- カンボジアでの出来事はボクの視野を広げてくれた。これをすればいいという正解はない。だから、みんなが自分の答えを作り出してほしい。
サマリー
いざ、プノンペンの孤児院へ!
2009年、当時IT業界で働いていた32歳のボクは、ずっと行ってみたいと思っていた『世界遺産』の「アンコールワット」に行く計画を立てた。
アンコールワットは、カンボジアの西北部にあるヒンドゥー教の寺院遺跡だが、どうせなら普通の旅行では行けないような場所に行きたいと思っていた。
友達のお母さんがカンボジアにある孤児院を支援するボランティア活動をしていることを思い出し、話を聞きに行った。
もともとボランティア活動に興味がなかったが、友達のお母さんから「孤児院の子どもたちにお菓子をあげる」というミッションを課され、プノンペンの孤児院へ向かうことになった。
プノンペンの空港に迎えに来てくれたのは孤児院のオーナー・ヒイさん。
「日本からお菓子が届く特別な日だと伝えているので、子どもたちが楽しみに待っているよ。さあ、いきましょう。」
ヒイによると、お菓子が来る話は周辺の子どもたちにも拡散されて、100人の子どもたちがスタンバイしているという。
キリング・フィールドが教えてくれたこと
空港から孤児院に向かう途中で、「キリング・フィールド」という場所に連れていってもらった。
とても静かで、のどかな公園だが、大量虐殺が行われた処刑場があった場所だという。
カンボジアの歴史を全く知らないボクは、なぜたくさんの人が殺されたのか教えてほしいとヒイさんに頼んだ。
「殺したのはポル・ポト派。カンボジア人がカンボジア人を殺したのよ」