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【極上の孤独】

インフォメーション

題名 極上の孤独
著者 下重 暁子 
出版社 幻冬舎
出版日 2018年3月25日
価格 858円(税込)

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。

しかし、それは少しおかしくないか。

そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。

「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。

「80歳の壁を壊せ!フェア」対象作品

引用:幻冬舎

 

ポイント

  • 群れず、媚びず、自分の姿勢を貫く。そのような人は内側から品も滲み出てくるものである。そんな成熟した人間だけが到達できる境地が「孤独」である

  • 孤独を噛みしめながら自分の本音に向き合い、あれこれ考えるからこそ、人間は成長できる。いつも他人と群れてばかりいては成長するはずもなく、表面的に付き合いのいい人間が出来上がるだけではないだろうか

サマリー

はじめに

「孤独」をどう受け止めるか。

人によって様々ではあるが、「淋しい」「いやだ」「避けたい」というのが日本では多いのではないだろうか。

一方で「孤高」「自由」「群れない」というイメージを持ち「孤独」に憧れすら抱く人もいることだろう。

「孤独」ほど贅沢な時間はない。

誰にも邪魔されない自由がある。

群れず、媚びず、自分の姿勢を貫く。

そのような人は内側から品も滲み出てくるものである。

そんな成熟した人間だけが到達できる境地が「孤独」である。

「孤独」は人を成長させる

孤独を知らないと個性が育たない

集団の中で本当の自分でいることは意外と難しい。

孤独を知らない人は個性的になれない。

個性は長い年月をかけて培っていくものだが、意外とすぐに壊れてしまう。

人と群れる、人の真似をする、仲間外れになることを恐れる、物事に執着する。

そんなことを続けていると、あっという間に「個」が失われていくのだ。

ふと一人になった瞬間に虚しくなる。

孤独とは思い切り自由なものだ。

誰も気にする必要はなく、自由で満足感はあるものの、その時間をどう過ごすかの全責任は自分にある。

誰も助けてくれる人はいない。

孤独な人はどこか存在感がある。

人の中にいても、決して同化することなく、「自分は自分」という位置を保っているからだ。

「個」を育てる努力なしには、「個」は決して育たないし、魅力的な人にもなれない。

魅力的な人は孤独を知っている。

スマホが淋しさを助長する

他人とのコミュニケーション手段が増えれば増えるほど、淋しさは増すものだ。 

友達とLINEやSNSでつながる。

すぐに返事が返ってきているうちは良いが、返事が少しでも返って来ないと、気でも悪くしたのか、嫌われてしまったのかと気になってしまう。

このような便利なツールが出来れば出来るほど、人間の気持ちは追い詰められてゆき、余計なことを考えて不安になる。

返事が来ないときの不安。返事が来た時の安堵感。

スマホという機器に自分が振り回されているのだ。

かつて自殺の原因は、自らの存在への疑問など本人の悩みが大きかった。

今では、人間関係が主な原因になってしまったそうだ。

たかが人間が考え出した機器に自分の大切な一生を邪魔されて良いのだろうか。

心当たりのある人は、一度スマホから離れてみてはどうだろうか。

実際にスマホを持たず、幸せに暮らしている人は大勢いる。

美しい自然に満ち溢れているこの世に気づき、日の光や風のそよぎに心慰められるだろう。

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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