【言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える】
インフォメーション
題名 | 言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える |
著者 | 樺沢紫苑 |
出版社 | 幻冬舎 |
出版日 | 2022年11月9日 |
価格 | 1,760円(税込) |
アウトプットの、その先へ——。
自分の言葉で、人生を動かせ!
精神科医として30年の経験と、YouTubeで4000超の悩み相談に答えてきた実績の集大成!
著書累計218万部突破の、大人気精神科医が贈る、究極の「悩み」解消本!!
あなたの悩みは、解消できます。それも、簡単な方法で——。
◎ダメな自分でもそのまま肯定するのが、真の自己肯定感。
◎自分の考えは、先入観と思い込みだとまず考える。
◎「あの人だったらどうするだろう?」と考えてみる。
◎どうして他人に話すだけで気が楽になるのか。
◎職場で頻発する「相談できない症候群」。
◎過去を忘れられる魔法の言葉を知っていますか?
◎切り替えられない原因は「脳の疲労」。
◎悩み解消のためには、「始める」より「やめること」が重要。
つぶやくだけで、心がみるみる軽くなる「魔法の言葉」満載。
引用:幻冬舎
ポイント
- 悩みを一気に解消しようとしなくていい。やれることを一つずつ片付けていけば、ネガティブ感情は軽減する。
- 悩んでいる人のほとんどが自分の力だけで解決しようとするが、他人の力も借りれば良い。「別の方法は?」と問うてみることで、視野狭窄により困難に見えた問題も意外と簡単に解決することが出来ると分かるものである。
- 悩みは「話す」「書く」などで言語化しよう。さらに、人に話すと、幸福物質も分泌される。相談しても嫌がられるどころか、喜ばれることのほうが多いはずだ。
サマリー
悩みは解決するな
悩んでいる人の特徴として、「つらい、苦しい」という感情がある。
大抵の場合、悩みの原因を一気になくそうとするが、高すぎる目標設定は悩みを抱えている人に共通する「つらい」「苦しい」という感情をさらに増大させてしまう。
トラブルを解決する対処法を見つけ、停滞から抜け出すだけで、ネガティブ感情は軽減する。
つまり、悩みの解消には、根本的な原因を取り除く必要はなく、やれることをやれる範囲でひとつずつ片づけることが重要である。
悩みを分析する3つの軸
悩みを3つの軸で捉えてみよう。
一つ目はコントロール感である。
コントロール感は自分の裁量で物事を進めている感覚だ。
これがないと、やらされている感が増してストレスがたまる。
コントロール不能な悩みは、それ以上悩まずに諦めることが大切だ。
一方、コントロールできるものはその領域を増やしていくことで、悩みを徐々に解消できる。
コントロール感が持てないときは「なんとかなるさ」「できる」「やれることをやれる範囲でやっていく」という言葉を口にすることで、精神的な余裕を生むことができる。
二つ目の軸は時間軸である。
「その悩みはいつの悩み?」と自問自答してみよう。
そして、過去や未来にとらわれず「それはそれとして」と考えてみよう。
「30年後の老後が心配だ。それはそれとして、今できることはなんだろう?」と、過去や未来に執着する脳の注意を「今」に向けさせる。
三つ目は自分軸。
悩みの軸を他人ではなく、自分に置く。
他人の性格や行動を変えるのは難しい、自分が変わらなければ、相手が変わるはずないのである。
見方を変えれば楽になる
悩んでいる人のほとんどが自分の力だけで解決しようとするが、他人の力も借りれば良い。
目の前の悩みしか見えなくなってしまったとき、「別の方法は?」と問うてみることで、視野狭窄により困難に見えた問題も意外と簡単に解決することが出来ると分かるものである。
また心理的視野狭窄を防ぐために「0/100思考」という極端な思考を手放すことも大切だ。
好きか嫌い、苦手か得意かの二者択一ではなく、その間に「普通」を入れるだけで、行動の選択肢を増やすことができる。
物事を100%出来ない自分はダメな人間ではない。