【世界と人間を操る お金の学校】
インフォメーション
題名 | 世界と人間を操る お金の学校 |
著者 | 渡邉哲也 |
出版社 | ワニブックス |
出版日 | 2023年9月 |
価格 | 1650円 |
教えて渡邉先生。
学校や、社会はもちろん家庭でも、絶対に教えない、剥き出しのお金の真実。
裏も表も知り尽くした、お金の達人に聞くぶっちゃけマネー論。
Q&Aでわかりやすく解説
Q そもそもお金ってなに?
A 国家の「信用=国力」で成り立っている“共同幻想”です
Q 人民元が基軸通貨になる可能性は何%?
A 自由な資本取引を制限している以上、難しいでしょう
Q 円安と円高どっちがいい
A デフレでは円安のほうが有利なことが多いでしょう
Q なぜドルは暴落しないの?
A ドル支配体制は世界諸国にとってもメリットがあるからです
Q 金利と利子は違う?
A 「利子(利息)」は金額であり、その利率が「金利」です
お金を学ぶということ
「経済」の語源は「経世済民」世よを経(をさめ)、民たみを済(すくふ)が語源であり、政治と経済は表裏一体の関係にあります。本書で解説しているお金はそれを操る道具であり、これを制したものが勝者となります。現在、世界は大きな変動期にありますが、そこには普遍的なものがあり、その最たるものが金といえるのかもしれません。世界最古の職業の一つが金貸しであり、現代の金融であるといえるのです。お金を学ぶことは歴史を学ぶことであり、政治を学ぶことといえるのでしょう。
(本文より)
引用:ワニブックス
ポイント
- お金とは、国家の「信用=国力」で成り立っている‟共同幻想”である。
- ミクロ経済学は、企業、家計、政府など個々の経済主体の行動を分析するのに対し、マクロ経済学は、国家全体の経済活動を分析する。
- 2023年8月15日の発表では実質GDPは大きく伸びているが、外需による部分が大きく、内需はマイナスに転じている。これ以上のインフレは望ましくなく、日銀の金融政策転換が議論されている。その一方で国民負担を減らし内需を拡大する必要がある。
サマリー
お金の基礎知識
お金って何?
お金とは、国家の「信用=国力」で成り立っている‟共同幻想”である。
硬貨や紙幣のことを「通貨」といい、通貨には「価値尺度」、「交換・決済手段」、「価値保存」の機能がある。価値尺度とは、ある商品を価格という数値で示すことで別種の商品やサービスを比較可能にすることをいう。
通貨の交換・決済が可能になることで取引がスムーズになる。価値保存とは貯金のこと。
通貨を成り立たせているものは「信用」である。
国家が保証し、その使用を国民に義務付けた通貨を「法定通貨」というが、法定通貨は国家によって信用のばらつきがある。
金利と利子は違う?
「利息(利子)」はお金を借りたときに返さなければならない金銭であり、それを利率で表したものが「金利」である。
金利が低い場合、お金は借りやすくなる。金利が高いと借りにくくなり、消費や投資が減少し、景気が悪くなる。
金利は貸し手側の「資金量=供給」と、借り手側の「ニーズ=需要」のバランスで決まる。
いずれにせよ、利息が発生することにより、マネーがマネーを生むのである。