【ゼロ・プロモーション・マーケティング: 売らないで大ヒット。商品が顧客を引きつける新手法】
インフォメーション
題名 | ゼロ・プロモーション・マーケティング: 売らないで大ヒット。商品が顧客を引きつける新手法 |
著者 | 宮本 文幸 |
出版社 | 同友館 |
出版日 | 2022年07月04日 |
価格 | 1,870円(税込) |
「売る」ことが困難な現代に、「売らない」でヒット商品をつくる新手法を紹介する。「見た目(アウトサイト)」と、その後に知る「内面(インサイト)」を正しくつくることで、プロモーション不要の消費者に「求められる」商品をつくることができる! 商品開発の法則や理論を踏まえ、その実践方法を説く。
引用:同友館
ポイント
- 商品は人と同じで、初対面では見た目が9割。
- 消費者が自らの趣味・関心のおもむくままに、ネットサーフィンを楽しむ中から「掘り出しモノ」を発見して、口コミが起こり、世界中に波及する、という形が今日的なコミュニケーションであり、商品普及のあるべき姿だと思われる。
- 顔は私たちにとって、コミュニケーションをとる上での主要な道具であり媒介となっている。
サマリー
はじめに
売り込まれると買う気は失せるが、自ら探した”掘り出しモノ”は買いたくなるものだ。
売り込みが多い現代にこそプロモーションをいったん止めて”掘り出す価値”がある商品を作ることに集中すべきである。
商品は人と同じで、初対面では見た目が9割。
その後に内面を知り、お付き合いするかどうかを決めるのではないだろうか。
商品の内面と見た目を正しくつくることが重要なのである。
私たちは実際に商品を見る時、無意識のうちに人や顔に見立ててみているのである。
商品を単なるものとしてではなく、感情や性格を備えた人であるかのように「擬人化」してみていると考えられる。
このことを前提にして商品デザインも考えることが大切といえる。
なぜプロモーションが不要なのか
ネットとSNSで激変した商品プロモーション
あらゆる企業がネット上のプロモーションに積極的に取り組んでいる。
でも私は「違う」のではないか、と主張したい。
かつて「作れば売れる」という時代もあった。
現在は作っても売れず、価値も多様化し「何が売れるかわからない」時代になったといわれている。
私たちは現在ネット上で、実際に買って使った消費者の口コミ情報をしっかり確認した上で買うか買わないかを決めることが多くなった。
それは自分と同じ消費者の立場で実際に買って使ってみた経験からの情報だからこそ、信頼出来るものだと考えているからである。
日本の消費者はネットの情報を日夜、詳細に読んで批判しあっている。
嘘の情報や隠し事には敏感で、あっという間に見抜かれてしまう。