【お金をかけずに「できる子」を育てる】
インフォメーション
題名 | お金をかけずに「できる子」を育てる |
著者 | 杉山由美子 |
出版社 | 岩崎書店 |
出版日 | 2009年8月31日 |
価格 | 1,430円(税込) |
前向きに取り組める子、人にやさしくできる子、集中できる子、友だちができる子、勉強ができる子、運動ができる子、社会適応できる子になるための、すぐにできる88の習慣
引用:岩崎書店
ポイント
- 親が心配することの多くの「できる」を網羅した88項目を紹介している。すぐ実行でき、お金がかからず、子どもはできる子になり、その子もハッピー、親もハッピー、祖父母やまわりまでハッピーになる処方箋だ。
- 子育ての最終目的は、子どもが社会に居場所があり、ひとを支え、ひとに頼りにされて充実した人生を送れるようになることだ。
- どうしたら社会に出てもたくましく生き抜いていける知力体力をつけて、仲間やまわりのひとと協力できて、親ともなかよくできるのか。本書がそのヒントになれば嬉しい。
サマリー
はじめに
親は子どもに幸福な人生を送って欲しいと思っている。
そのために子どもに「できる子」になってほしい、「できるようになってほしい」と前のめりになりがちだ。
そこには「ほかの子よりできる」子になってほしいという競争意識が働き、ゆったり子育てを楽しむことができない。
そこで本書では、「できる」ようになってほしいのはどんなことなのか、そのためには何をどうしたらいいのか考えてみることにした。
親が心配することの多くの「できる」を網羅した88項目を紹介している。
これら88項目は、すぐ実行でき、お金がかからず、子どもはできる子になり、その子もハッピー、親もハッピー、祖父母やまわりまでハッピーになる処方箋だ。
本要約ではそのうちの数項目を紹介する。
子育ての最終目的は、子どもが社会に居場所があり、ひとを支え、ひとに頼りにされて充実した人生を送れるようになることだ。
脳科学では、ひとは利己的な行動をとると、結局は社会からははみ出してしまうので、成功できないと教えてくれる。
人間関係の安定と安心のうえに、子どもは自分のもっている以上の力を発揮することができるのだ。
そうして行動をとれるのが「できる子」なのだ。
大切なのは「まっとうなひと」に親も子どももなり、生きるって楽しいと感じる子に育てることだ。
前向きに取り組むことができる子にする
脳が喜ぶ明るい言葉
いやなことがあったり、怒りや恨みでいっぱいになっているときでも、「おはよう」「朝ごはん、おいしいね」など、なんでもいいので、前向きで、明るい言葉を口にしよう。
そうすると、脳はその言葉を受けとめて、さあ、きょうも一日がんばろう、という気持ちにスイッチする。
前向きで明るい言葉をかけると、その言葉が脳に響いて目覚めるので、たくさんの前向きな言葉のシャワーを浴びせることが大切だ。
「ぐずぐずしない」「早く食べて」「忘れ物したら先生に叱られるよ」などいやな言葉は、脳を閉じてしまう。
また、おいしい食事、楽しい会話、抱っこして、スキンシップ、ハグ、清潔な寝具、居心地がいい衣類など、気持ちのいい環境に囲まれていると、脳はよく活動できる。