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【天国の母からの贈り物】

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インフォメーション

題名 天国の母からの贈り物
著者 よっちゃん
出版社 kindle出版
出版日 2024年5月
価格 880円(税込)

約4年前、母は大腸がんで亡くなりました。この本は再発が分かってから亡くなるまでの家族物語です。

以前介護の仕事をしていた時にお年寄りの身の上話を聞いていて「人生ってドラマよりドラマティック」と思う機会が何度もありました。この話も世界にたった一つの物語です。家族になったつもりで読んでいただければと思います。心に残る何かが届くことを願っています。

ひすいこたろうさんのベストセラー「あした死ぬかもよ」にあるとおり、私たちはいつ死ぬか分からないのです。人生最後の日に笑って死ねるコツは「1日1日を大切に生きること」とありました。

母の命が目の前にある状況だったことで必然的に1日1日を集中して生きることになり、知らず知らず「あした死ぬかもよ」の世界を生きていたのです。

私たち家族はがんの再発後在宅療養を選択したのですが、3人の兄妹が心を一つにして母の看護、介護にあたった話を時系列に1冊の本にまとめました。

元々は兄妹間のLINEのやり取りが手元に残っていたことから出版を考えました。それがベースになっているために時系列で話しは進みます。ですが、母の症状はいったりきたりで反応がないくらいぐったりした翌日に調子が良くてご飯を食べるなど変化が大きかったので、全体的には徐々に悪化しているのですが、個々で読むと「具合が悪い」場面と「元気な」場面がランダムで分かりにくく感じるところも出てきます。そんなことも、生きている以上自然なことだと受け止めていただけたらと思います。

また、家族物語としてだけでなく在宅療養のリアル、薬のリアル、がん症状のリアルを知ることができるので、がんを患っている家族がいて今現在調べている方の役に立つことがあるかもしれません。がんの進行と薬の関係を知りたい人の参考になる部分もあるでしょう。それに一人一人がんの進行は違うと思いますが、一つの実例として知っておくことで後々参考になる場面もあると思います。

だれもが「がん」になる可能性があります。どう乗り越えるか、どうやって乗り越えたかの本はたくさんありますが、最期までの体験を知る本はなかなかありませんので、参考にしていただければ幸いです。

天国の母も「どなたかの役に立つなら」と笑顔で「いいよ」と言ってくれると思います。

引用:Amazon

ポイント

  • 総合病院の救急センターでは一つ問題があり、毎回決まった検査をしてからでないと帰れないのだ。レントゲンや造影剤を使ったCTは、身体への負担が大きく、これが、後に在宅医療を選ぶ一つの要因となった。

  • 痛みのコントロールは、その人の痛みの少し上を薬でカバーするというものなので、その丁度いいポイントを見つけるのが至難の業なのである。

サマリー

在宅医療を選択するまで

さかのぼること前年の6月、お腹の調子が悪く、それがしばらく続いていたので、近所のかかりつけ医院を受診したところ、すぐに総合病院へ行くようにいわれた。

検査の結果は「大腸がん」、腫瘍で大腸がふさがっている状態なので、手術を決めてくれないと帰せないとのことだった。

この時点では、手術はしない方向で考えており、セカンドオピニオンの予約もしていたのだが、CT画像を見せられ、さすがに手術を断ることはできなかった。

手術は無事終わり、順調に回復して退院したのだが、それから1週間後、あまりの激痛に救急搬送された。

手術後に一定数起こる腸の癒着だったのだ。

癒着は一度きりだったものの、その後も尿路結石や発熱で、総合病院の救急センターには何度もお世話になった。

ただ一つ問題があり、救急センターでは、毎回決まった検査をしてからでないと帰れないのだ。

レントゲンや造影剤を使ったCTは、身体への負担が大きく、これが、後に在宅医療を選ぶ一つの要因となった。

さらに、悪くなっていく検査結果を、毎回主治医は平気で本人に見せるのだ。

決まっている事とはいえ、いても立ってもいられず、在宅医療の提案を兄妹にして、全員の意見が一致したので紹介状を書いてもらった。

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