【忠臣蔵より熱を込めて】

インフォメーション
題名 | 忠臣蔵より熱を込めて |
著者 | 坂口螢火 |
出版社 | つむぎ書房 |
出版日 | 2021年10月 |
価格 | 1,760円(税込) |
登場人物
・吉良上野介(きらこうずけのすけ)
江戸時代の高家旗本。礼儀作法指南役として名高いが、浅野内匠頭と対立する。
・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)
赤穂藩主。 江戸城での吉良上野介への刃傷事件により切腹。これが赤穂浪士の討ち入りの発端となる。
・大石内蔵助(おおいしくらのすけ)
忠臣蔵の主人公。このほかにも多種多様な人物が仇討ちには関わっている。
あらすじ
※一部、ネタバレを含みます。
※本記事は要約記事ではなく、自身の言葉であらすじ及び感想を書いたものです。
事件が起こったきっかけ
事件が起こったのは、元禄時代・徳川綱吉が世を治めていた頃。
播州赤穂の大名だった浅野内匠頭は、ある日、「勅使饗応役(ちょくしきょうおうやく)」という役目を任命される。
生真面目な性格であった浅野は、その役目を必死に務めていたが、その真面目さがゆえ、あることがきっかけで指図役だった吉良上野介に目をつけられてしまう。
その後、吉良の嫌がらせに耐えかねた浅野は城内で刀を抜いてしまい、切腹させられてしまう。
主君が切腹させられたことを知った浅野の家臣たちは、主君の仇討ちに尽力するのだが、今回はその中心人物たちを何人か紹介する。
大石内蔵助
浅野の切腹後、「吉良の首を取る!」と啖呵を切ったのが大石内。
しかし、赤穂を出て、京へ向かうと、威勢の良さはどこに行ったのか、毎晩祇園に入り浸り、芸者を何人も侍らせて飲めや歌えの大騒ぎ。
しかし、このどんちゃん騒ぎには「ある理由」があった。
結果的には、様子を見に来ていた吉良のスパイたちをだますことに成功する。
堀部安兵衛
生涯に仇討ちを三度も行ったとされる堀部。
元々は中山安兵衛と名乗っていたが、高田馬場の仇討ちで一躍名を挙げた後、赤穂藩の武士・堀部弥兵衛にその功績をたたえられ、ほぼ脅しに近い形で堀部家へ婿入りすることになる。
その後も、四十七人の家臣たちのリーダーとして活躍する。
武林唯七
忠臣蔵の人気キャラクターの一人として挙がることの多い武林。
愛嬌があり、憎めない性格が人気を呼んでいるが、彼は仇である吉良を斬った重要人物でもある。
ちなみに、内匠頭とは乳兄弟に当たるそうで、実は中国の思想家・孟子の子孫でもあるそうだ。
そんなすごい人物であるのにもかかわらず、粗忽ものエピソードがたくさんあるのが彼の魅力の一つだ。