【経営破綻寸前の病院が大感動を売ってみたら大人気になった件について】
インフォメーション
題名 | 経営破綻寸前の病院が大感動を売ってみたら大人気になった件について |
著者 | 大河内 昌弘 |
出版社 | フローラル出版 |
出版日 | 2023年2月 |
価格 | 1,760円(税込) |
病院でこんな事を感じたことのある、
あなたにこそ読んで欲しい1冊です。
・医者の説明はわかりづらい!
・待ち時間が長く、診療はたった3分?
・予約が困難!
・患者の症状より教科書通りの説明ばかり!
・たった一言でいい、安心できる言葉が欲しい!
・患者である前に人間です。話を聞いて欲しい!
内部にいるからこそわかる、冷徹で非常識な医療業界。
その業界常識をうち破り、「患者第一のおもてなし」を取り入れ、
大人気になった病院があります。
その「おもてなし」導入ストーリーが本書です。
来院患者が、みんな大感動して大人気になった理由を、
すべて明かします。
引用:フローラル出版
ポイント
- 医療業界では、「医療=技術」という方程式のもと、医師が患者を下に見て、絶対的な立場から治療するスタイルが続いてきた。その根っこには、「一般常識」とはかけ離れた「医療業界の闇」が関与している。
- 私は10年ほど前に、内科クリニックを開業したが、倒産の危機に直面した。そして医療業界に欠けているのは、「おもてなしの心」だと気づき、クリニックの経営におもてなしを取り入れることが、今の状況から抜け出す突破口になるのではと思った。
- 私のクリニックでは、スタッフは患者に「家族のように」話し掛ける。耳が聞こえにくい高齢者や聴覚障碍者には、拡声器やAIボイス筆談機を使用。こうしたことで、患者は治療に前向きに取り組めるようになり、治療効果が良好になる。
サマリー
サービスと対極にある「病院」という世界
大病院の待ち時間は長く、診療時間は短い。
医師の説明がわかりにくい。
このように感じたことがある人は多いだろう。
医療業界は患者視点ではなく、病院は「サービス」と対極にある。
医師と患者は、対等ではないのである。
医療業界では、「医療=技術」という方程式のもと、医師が患者を下に見て、絶対的な立場から治療するスタイルが続いてきた。
その根っこには、「一般常識」とはかけ離れた「医療業界の闇」が関与している。
医療業界の闇
大学病院では、教授は絶大な力を持っており、医師は誰も逆らうことはできず、意見が言えない。
技術は専門分野で分かれ、さらに権力争いの影響を受けて専門ごとの縄張り意識が強く、患者の全身を総合して診てくれる医師がいない。
医師が権威化し、患者は「論文を書くためのデータ」として扱われることが多々ある。
患者の病状ではなく、教授の論文に従って治療方針が定められていることもある。
このように医療業界は、教授に従い、専門分野に従い、論文に従うという、「教科書通り」のシステムが構築されている。
本来は治療の選択肢は一つではないのに、「教科書通り」の選択肢しか提案されないのが常識になっているのだ。
医師の大半はそれを意識したこともなく、当たり前の常識として患者に対応している。
私自身も、この「医療業界の闇」にとらわれ、患者のことも心からは考えられない医者だった。