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【常識をくつがえせ! 小さいは、強い】

インフォメーション

題名 常識をくつがえせ! 小さいは、強い
著者 江藤健続
出版社 フローラル出版
出版日 2020年8月31日
価格 1980円(税込)

 

 大分県佐伯市で古くからコツコツとがんばってきた、町のちっぽけな電気屋「カデンのエトウ」。
よりにもよって、そのすぐ目の前に突然、超巨大家電量販店が出店してきた‼ 町のだれもがつぶされることを予期したそのとき、彼らがとった行動とは!?

本書は、電気屋を営む著者がその実体験をもとに、本当に正しい経営のあり方を舌鋒するどく説いた、スリル満点のビジネス書です。
地方の商店街に立ち並ぶ個人商店が、大型量販店や巨大ショッピングモールに次々と飲み込まれ、姿を消していく昨今。
そんな現状にやりきれない思いを抱く経営者さんや、なんとかがんばってお店を続けたいけれど、その方法がわからないといった店主さんは、数多くいらっしゃるはずです。
そんな方々は、ぜひこの本を手にお取りください。
町の電気屋さん「カデンのエトウ」から生まれたビジネスモデル〝家電のレスキュー隊〟が、いかにして巨大家電量販店と戦い抜き、そして生き残ったのか。
著者たちの奮闘ぶりのなかにこそ、世の経営者が身につけるべき究極の答えがあるからです。「小さいからこそできる戦い方」を手に入れたければ、本書を読むべし!

引用:フローラル出版

ポイント

  • 会社にとって大事なのは、しっかりとした経営理念だ。それは、アイデンティティとミッション
    にもとづいた具体的な指針を練りに練って明文化したものだ。

  • 経営理念を会社全体で共有し、社員全員に浸透していれば、社員はぶれることなく、目指すとこ
    ろが一点になる。

  • 「大きいから強い」「小さいから弱い」は単なる思い込み。大きな競合相手と争わなければな
    らない場面に遭遇したとき、相手と自分との差異に気づき優位性を発見すれば、差別化が図れ
    る。

サマリー

序章

九州の某地方都市で昭和の時代からつづく、町の小さな電気屋のすぐ目の前の空き地に、巨大家電量販店が進出してきた。

いわばこのアリと象の戦いに、当然ながら町中のだれもがアリの完全敗北を予想した。

しかし、それから4年後、生き残っていたのはアリのほうだった。

経営者への道

大分県佐伯(さいき)市の船頭町(せんどうまち)というところに「江藤ラジオ」という電気屋があり、私はそこの次男として生まれました。

子どもの頃から半強制的に家業の手伝いに駆り出され、電気屋なんてカッコ悪い、なんでオレは電気屋の息子になんか生まれてしまったんだろうかと思っていました。

でも、高校一年の夏休みの出来事がきっかけで、私は電気屋という家業が好きになってしまいました。

会社が真の会社になるとき

社名は「有限会社カデンのエトウ」になり、2010年に兄弟で家業を引き継ぎました。

会社には必ずしっかりとした核(コンセプト)が必要ですが、「カデンのエトウ」にはそれがありませんでした。

どうすればいいのか、経営を学んでいくうちにだんだんわかってきました。

①アイデンティティの確立(自分はなにものなのか)
②ミッションを定め、自らの中に落とし込む(ミッションインストール)

これを会社という領域に当てはめたものが「経営理念」です。

明けても暮れても模索していくうちに、それは見えてきました。

生まれたときから暮らしてきたこの土地に貢献する、地域の人々の暮らしをお守りすることこそが、「カデンのエトウ」の経営理念にふさわしいんじゃないのか。

私たちは「家電のレスキュー隊」である。

経営理念は「明文化」し、それを社員に落とし込みます。

どのようにして落とし込むかというと、理念を丁寧に説明し、あらゆる場面で根気強く伝えつづけるのです。

経営理念を支柱に据えながら仕事をしていれば、金銭的な利害で動くこともなくなり、あらゆる局面における方針に一貫性が生まれ、行動しやすくなって、意思決定のスピードも速くなる。

経営者の立場からすれば、社員はブレることがないので、安心して仕事をまかせられますし、問題やクレームも格段に減っていきます。

だから、いつかくるピンチのために、会社に体力のあるいまのうちに、経営理念の構築に着手してください。

提供すべきはモノではなく価値

故障が多いメーカーも、私たちは60年以上の修理経験の蓄積から知っています。

家電のレスキュー隊としては、自信をもって勧められるものだけをご提供する責務があると考えています。

お客さんがどんな暮らしを望んでいるかを探り当てて、そこを一歩ずつ実現させていく。

それがわれわれ家電のレスキュー隊が追い求める「町の電気屋さん」の姿です。

経営理念で飯は食えるか⁉

経営というものが楽しくなってきた時期、私には、もっと腕だめしがしたいという思いと、佐伯市の町おこしがしたいという思いがあり、たどりついたのが大好きなラーメンでした。

私を含めた五人のメンバーは、「佐伯ラーメンで町おこし」という理念をしっかりと共有して活動し、佐伯ラーメンの名を全国区にすることに成功しました。

ラーメン目当てに、遠くから旅行客が佐伯市にどんどん足を運んでくれて、地域に絶大な経済効果がもたらされました。

理念に忠実であれば、ビジネス成功への道は必ずや開かれる、ということを私は確信しました。

「カデンのエトウ」VS「ヤ○ダ電機」

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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