【意識が高くない僕たちのためのゼロからはじめる働き方改革】
インフォメーション
題名 | 意識が高くない僕たちのためのゼロからはじめる働き方改革 |
著者 | 坂本崇博 |
出版社 | PLANETS |
出版日 | 2021年11月30日 |
価格 | 1,760円(税込) |
自分の「働き方」は、自分で「改革」できる──「早く帰ってアニメが見たい」からはじめた工夫が、「働き方改革」の神の一手に。
フリーアドレスも残業ゼロも「かたち」だけでは意味がない。
個人の単位で「仕方」を変える、仕事と生き方の大転換。
引用:PLANETS
ポイント
- 「私の働き方改革」を後押しするためには、「型」(ルール、制度、しくみ)、「場」(空間、ツール、インフラ)、「技」(意識、価値観、行動原理)の三位一体改革が必要だ。
- 「私の働き方改革」とは、自分の人生(仕事も含め)の成果(充実度)を高めるべく、自分のやること・やり方・やる力を見直し、周囲にも働きかけてそれらを変えていくことだ。
- たとえ手元に何も資源や権限がない(ゼロ)としても、周囲の人やすでに回っているルーチンに働きかけることで、何か始めることはできるはずである。
サマリー
ワタシ、カワレマシタ
著者は、オタクだ。
オタクにもいろいろなジャンルがあるが、主にアニメ・漫画オタクである。
そんな自分が社会人になり、コクヨという創業百年を超える老舗の事務用品メーカーで、「働き方コンサルタント」や「働き方改革プロジェクトアドバイザー」と名乗りながら、大手企業や官公庁中心に、働き方改革を実践していく上での推進ノウハウを提供している。
つまり、私の働き方改革のノウハウが「買われている」のだ。
私の働き方改革が買われるようになったのは、きっと当時も今も変わらず「オタク」だったからだ。
2001年に大学を卒業し、コクヨに入社後、当時の日本の会社に入った以上は避けられない課題である「残業」に直面した。
仕事はエキサイティングで楽しく、肉体的にも精神的にも負担はなかったが、1つ困ったことがあった。
それは、「アニメが観られない」という問題だった。
日本には観るべきアニメが存在し、日々制作されている。
せめて一日4~5時間はアニメ鑑賞の時間が欲しいので、会社を18時に出て、帰宅しておかなければならない。
そこで、私の働き方を変えることにしたのだ。
あらゆる方法を試し、失敗や苦労を重ねながら、「自分の働き方改革」を進めた結果、ノルマは達成しながらも残業を減らしてアニメ鑑賞時間を増やすという成果を生み出すことができた。
こうしたことがきっかけで、働き方コンサルタントとなり、そこから、大手企業、全省庁の働き方改革推進のお手伝いをする働き方改革プロジェクトアドバイザーとして、活動するようになった。
本書を通じて、「本来の働き方改革」のあり方、進め方についての経験談や持論、そして働き方改革にかける思いを伝え、読者の自らの働き方改革を楽しんで進めていく、そのちょっとした後押しになれば幸甚だ。