【史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち】
題名 | 史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち |
著者 | 飲茶 |
出版社 | 河出書房新社 |
出版日 | 2016年10月 |
価格 | 定価1,012円(税込) |
最高の真理を求める男たちの闘い第二ラウンド!
古代インド哲学から釈迦、孔子、孟子、老子、荘子、そして日本の禅まで東洋の“知”がここに集結。
真理(結論)は体験によってのみ得られる!
引用:河出書房新社
ポイント
- 東洋哲学の源流、その「最初の一滴」は、インドからはじまる。
- 祭司という「暇人(哲学者)」が、小難しいことを考えだし、それをまとめていった。これがインド哲学となり、東洋哲学の始まりとなった。
- 東洋では「自己(私)」という「内側」の探求にすべて振り向けられていた。「人間の内側」に焦点を絞って探求を始めたのが東洋哲学である。
サマリー
はじめに
本書の依頼をうけた著者は、「さくっと書けるでしょう」そう考えていた。
しかし、実際に執筆に取りかかってみると苦戦の連続。
東洋哲学の定番知識を書き綴っても、どこかで見たような「定番の入門書」になってしまう。
いや、それはダメ。
せっかく書く機会を得たのだから、東洋哲学の「真髄」「本質」「核心」がガツンと伝わるような入門書を目指すべきではないか。
今までの東洋哲学入門書には何が足りなかったのか。
その答えを求め、菩提樹の木の下でひたすら黙想を続けたある日のこと、突然、悟りにも似た天啓のようなひらめきが脳を突き刺す。
史上最強の哲学入門、開始!
インド哲学
大河の源流、最初の一滴
東洋哲学とは複雑で混沌とした巨大な河のようなものであり、まったくもって理解しがたいものである。
しかし、どんな河でもさかのぼれば、必ず一筋のシンプルな「源流」に達するのと同様、東洋哲学という大河においてもやはり「源流」が存在する。
東洋哲学の源流、その「最初の一滴」は、インドからはじまる。
紀元前1500年頃、中東のカスピ海沿岸に住んでいたアーリア人たちは、東へと進み、ガンジス川流域に侵攻。
そこに住んでいた原住民(ドラヴィッダ人)を武力で制圧し、自分たちの国を作り上げることに成功する。
彼らアーリア人は現代でいうインド人の祖先である。