【境を越えてPart1 このまま死ねるか!?】
インフォメーション
題名 | 境を越えてPart1 このまま死ねるか!? |
著者 | 岡部 宏生(おかべ ひろき) |
出版社 | ぶどう社 |
出版日 | 2023年4月5日 |
価格 | 1870円(税込) |
私は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気の当事者です。ALSは、運動神経だけが選択的に侵されて、二年から五年で随意筋(自己意識下で動かすことのできる筋肉)のほとんどがまったく動かせなくなる病です。全身不随になって生きるか、生きることを諦めるかを、自分で決断しなければならない極めて過酷な病です。この本のタイトル、「このまま死ねるか!?」という問いは、まさに自分への問いかけです。発病してからいったいどれほどこのことについて考えたでしょうか。この本を通して、私は自分にまた問い続けています。「このまま死ねるか!?」と。 (まえがきより)
引用:ぶどう社
ポイント
- ALSは、全身不随になって生きるか、生きることを諦めるかを、自分で決断しなければならない極めて過酷な病なのである。
- 境を支援によって越えられた時は、物理的な境を越えたということにプラスして、精神的な境も越えられたと感じる。
- 「障害者問題は、他人のためにやるものでなくて、自分や社会を少しでもよくしようとするためにやるのだよ」と明確に言えるようになった。
サマリー
まえがき
著者は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気の当事者だ。
ALSは、運動神経が選択的に侵され、2年から5年で随意筋(自己意識下で動かすことのできる筋肉)のほとんどがまったく動かせなくなる病だ。
全身不随になって生きるか、生きることを諦めるかを、自分で決断しなければならない極めて過酷な病なのである。
2019年現在、著者は、目の一部が動かせる程度で、自分で呼吸すらできない。
喋ること、食べること、歩くこと、腕を動かすことも使うこともできない生活を、十年以上続けている。
本書のタイトル「このまま死ねるか⁉」という問いは、まさに自分への問いかけだ。
発病してからいったいどれほどこのことについて考えたであろうか。
そして、本書を通して自分に問い続けている。「このまま死ねるか⁉」と。