【全部うまくいかないのはわたしが頑張りすぎるから 休めない人の心をゆるめる相談室】

インフォメーション
題名 | 全部うまくいかないのはわたしが頑張りすぎるから 休めない人の心をゆるめる相談室 |
著者 | 下園 壮太 |
出版社 | WAVE出版 |
出版日 | 2023年3月 |
価格 | 1,650円(税込) |
「最近仕事がまわらなくて辛い」
「悲しくもないのに涙が止まらない」
「なぜかずっと不安が消えない」
―—その悩みには「休む」しかありません!
実は、ほとんどの悩みは「疲労」から始まります。
だからこそ生きづらさを感じたときに必要なのは、
「心を強くする方法」でも「自己肯定感を上げる方法」でもなく、
とにかく「何もしない」こと、つまり休むことです。
ただ忙しい現代人にとって休むのはとてもハードルの高いこと。
「休んだほうが状況が悪くなる!」と思う人も多いでしょう。
そこで本書では、本当は休むべきなのに休めない人たちに、
“ちょうどいい”休み方をご紹介します。
ただ、休み方に「正解」はありません。
そのため、さまざまなケースを挙げて休み方のヒントを散りばめました。
きっとそのなかから自分に合う休み方が見つかるはず。
「頑張りたい!」というしがみつきを手放し、
柔軟に生きるための考え方が身につく一冊です。
引用:WAVE出版
ポイント
- うつ状態からの復帰や予防において、一番大切なのは「休む」ことだ。ところが、この「休む」ことは現代人にとって非常にハードルが高いことでもある。
- 調子が悪いのに、活動をし続けるのは「活動にしがみついている」状態だ。実はこの「(活動や仕事への)しがみつき」が、あなたの心をガチガチに固め、休むことを妨げているのだ。
- 専門家である精神科医やカウンセラーを頼るのも1つの手だ。「自分の心の状態をチェックしてみよう」といった軽い気持ちでカウンセリングの扉を叩いてほしい。
サマリー
はじめに
私はうつ病からの復帰を専門とするカウンセラーだ。
これまでに多くの方の社会復帰を手伝ってきたが、うつから抜けだせる、特別な、魔法のような方法はない。
うつ状態からの復帰や予防において、一番大切なのは「休む」ことだ。
ところが、この「休む」ことは現代人にとって非常にハードルが高いことでもある。
「休めない」という人の言い訳は様々だ。
「自分は休みが必要なほど疲れていない」
「休んでも問題は解決しない」
「一度休むと居場所がなくなる」
「今休むのは無責任で申し訳ない」…。
本書では、いろいろな「休めない」に対して、休みが取りやすくなるような考え方のコツを紹介する。
いつも頑張りすぎてしまう人たちも、何らかのヒントをつかみ、ぜひ早めに休んで、本来の自分を取り戻してほしい。
「なにもしない」ことから始めよう
疲労は3段階でたまっていく
うつは疲労から始まるが、「疲労→うつ」と一足飛びにいくわけではない。
疲労がたまってうつの状態が出るまでの経過は、大きく3段階に分けられる。