【ラーメンを気持ちよく食べていたらトップセールスになれた】
インフォメーション
題名 | ラーメンを気持ちよく食べていたらトップセールスになれた |
著者 | 川村 和義 |
出版社 | WAVE出版 |
出版日 | 2020年10月 |
価格 | 1,650円(税込) |
デジタル時代だからこそ「感動」を伝えられる営業マンになれば差別化できる。
伝説の‟トップマネジャー”直伝 ! 見込み客をファンにする「売れ続ける」技術
永続的にものを売ることができる人は、自分のファンをつくれる人。すなわち「応援される人」である。
本書では、プルデンシャル生命保険でトップ営業マン、トップマネジャーとして結果を出し続け、現在でも研修やセミナーで優秀な営業マンを指導し続ける‟営業のプロ”が、実際にあったさまざまなエピソードを交え、「自分のファン」をつくり、売れ続ける方法を紹介する。
・自分が相手のファン第一号になる
・形のない商品は「必要性」で売る
・難しいことをやさしく説明するのがプロ
・「データ」ではなく「情報」を語る
・初対面は15分だけで雑談をしない
ほか
引用:WAVE出版
ポイント
- 重要なのが「モノを売る」から「ファンをつくる」への発想の転換だ。いかに自分のファンを開拓して増やしていくか。どんな商売でも、リピートしてもらい、その人に友人や知人を誘ってもらわなければ、次はない。
- 私が伝えてきた多くのことの中で、最も大切にしている言葉が「平生」だ。これは「普段の何気ない生活の中にあなたの実力がでる」ということだ。
- お客様にファンになってもらえる条件は、①プロの考え方と行動を身につける②スキル・知識・経験③人間的な魅力の3つだ。
サマリー
営業ってファンづくりだった
「モノを売る」から「ファンをつくる」へ
私はこれまで21年間、生命保険会社に勤めてきた。
生命保険会社の営業は「カタチのないモノを売る」のが仕事だ。
生命保険の必要性は、潜在化して気づきにくいため、その潜在しているニーズを掘り起こして「顕在化」させるのが、生命保険販売のプロの仕事である。
つまり、まだお客さま自身ですら気づいていないニーズに気づいていただき、「ぜひそれを手に入れたい、かなえたい!」と感じていただくことが、仕事をするうえでの大前提となる。
大切なのは「商品」を売るのではなく、「考え方」を売ることだ。
これまで考えてもいなかった「潜在化していたニーズ」に着目し、新しい気づきを体験してもらうこと。
生命保険の「必要性」や「大切さ」に気づいてもらい、加入の決断を促していくことが、私たちの仕事なのだ。
そこで重要なのが「モノを売る」から「ファンをつくる」への発想の転換だ。
いかに自分のファンを開拓して増やしていくか。
どんな商売でも、リピートしてもらい、その人に友人や知人を誘ってもらわなければ、次はない。
私は、「一件契約が欲しい」ではなく、「私のファンになってください」「私を好きになってください」というスタンスを大切にしている。
ラーメンは気持ちよく食べなさい
私がプルデンシャル生命の支社長時代、オフィスの近所にあるラーメン屋「天山飯店」にふらりと入った。
ビールと餃子と肉野菜炒めを頼んだら、これがとても旨い。
大満足して食べ終わり、「お会計お願いします」と言ったら、財布を忘れていたのだ。
覚悟を決めて、店のお母さんに名刺を差し出しながら、
「プルデンシャル生命の私、川村と言います。すみません、財布忘れました。明日必ずきますから」
そう言って頭を下げた。
「もし来なかったら赤坂まで集金にいくわよ」
お母さんはクスっと笑ってくれた。
それから、毎日のように天山飯店でランチを食べ、夜もちょくちょく通って、また仕事に戻るという生活で、すっかり常連になってしまった。
新入社員が入るたびに、研修初日の夕食は天山飯店に行くようになり、支社のメンバー全員が常連になっていた。
ある日、おいしくラーメンを食べていたら、お母さんから保険のことを聞きたいと声をかけられた。
私は、お母さんに生命保険の話をしたことは一度もなかったが、少し考えて、支社のメンバーの中から担当を選んでもらうことにした。
お母さんは、Tというメンバーを選び、その理由を聞くとこう言った。
「いつも笑顔がすてきだし、挨拶もふるまいも気持ちいいから」
私がそれまでメンバーに伝えてきた多くのことの中で、最も大切にしている言葉が「平生」だ。
これは「普段の何気ない生活の中にあなたの実力がでる」ということだ。
その後Tは、天山ファミリーに生命保険の話をして、とても喜んでいただいた。
そしてその3年後、彼は営業マンとしてプルデンシャル3000人中№1となった。
「ラーメンを気持ちよく食べていたらトップセールスになれた」
このことを目の当たりにした出来事だった。