【組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く 「作戦術」思考】
インフォメーション
題名 | 組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く 「作戦術」思考 |
著者 | 小川清史(元陸将 西部方面総監) |
出版社 | ワニブックス |
出版日 | 2023年3月22日 |
価格 | 1,540円(税込) |
「理想のチーム」に最適化する「作戦術」思考とは!?
最小の努力で最高の成果をあげるメソッドは組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く!
米軍・自衛隊、実は近代化的な軍隊は、トップダウン型ではない!
これからの組織はトップダウンでもボトムアップでもないミッションコマンドを目指せ‼
チーム力向上の秘訣は
「がんばるな!」「気を利かせるな!」
チームビルディングに本当に必要なのは勘や経験よりも〝理論〟
米軍がベトナム戦争の敗北から学んだ発想で自分も組織(チーム)もアップデート!
★日本の組織の弱点は「戦略と戦術の齟齬」
★立派な戦略を掲げるだけでは現場に伝わらない
★ミッションコマンド型の人材でなければ生き残れない
★知らないうちにリーダーの権限を〝簒奪〟している部下たち
★リーダーの質は「ランチェスターの法則」ですぐ見抜かれる
★努力を促す目標とは? 自主積極性を引き出す質問とは?
★「現場第一主義」は是か非か? 「飲み会」は是か非か?
★世界に先駆けて発揮された織田信長の「作戦術」思考とは?
★「目安箱」は優れたチームビルディングツール
■「理想のチーム(組織)」をつくるための方法論
「軍事」や「軍隊」と聞くと、いついかなる時も上官の命令には〝滅私〟で〝絶対服従〟しなければならない「究極のトップダウン型組織」をイメージするかもしれませんが、実はそれはひと昔前の話です。今でも国によってはそういう〝前近代的〟な軍隊もありますが、先進諸国をはじめとする欧米型の近代的軍隊では、前線の兵士たちが現場の状況に応じて自主積極的に動く「ミッションコマンド」が重視されています。その核となっている理論が「作戦術」です。
戦略とは、「未来をより良いものに変えるために、今後どうするか」というビジョンとその実現のための方法・手段であり、時間と多くのアセットを使用してより良い未来を実現するための方策です。 (はじめにより)
引用:ワニブックス
ポイント
- 「今の個別最適(戦術)をどのようにコントロールすればより良い未来の全体最適(戦略目標)につなげられるか」を考えて実行するのが作戦術だ。
- 競争に勝ちたければ新しい「波」を取り入れ、さらに進化を続けていく必要がある。そのためのツールとして「作戦術」思考を身に付けてもらいたい。
- 日本の「勝ち目」であるチームビルディングを「作戦術」思考を使って、理論的・組織的な形式知として蓄積し、〝再生“することが重要だ。
サマリー
はじめに
著者は、防衛大学校・陸上自衛隊幹部学校を経て、1982年に陸上自衛隊に入隊し、1985年の日航機墜落事故、1995年の阪神・淡路大震災の災害派遣等に従事した。
2015年に九州・沖縄地方を管轄する西部方面総監として着任し、2016年熊本地震の際には、JTF(総合任務部隊)指揮官として災害派遣の指揮を執った。
そうした体験から、「全体的な目標(戦略)と個別の行動(戦術)をどのようにむすびつければ最大限の成果が期待できるか」「〝個別最適“を調整しつつ、いかに〝全体最適”を達成するか」といったことが自衛官時代を通じての大きなテーマだった。
本書は「理想のチーム(組織)」をつくるための方法論を紹介している。
「理想のチーム」とは「全体最適が達成されるチーム」を指す。
より良いチーム・組織をつくっていくには「理論」が必要である。
近年、軍事の世界では、「作戦術」という理論の導入が進められている。
戦略とは、「未来をより良いものに変えるために、今度どうするか」というビジョンとその実現のための方法・手段であり、より良い未来を実現するための方策である。
戦術とは、「いま起きていることにどう対応するか」に関する技術だ。
作戦術は、その戦略と戦術の中間に位置し、両社の橋渡しをする役割を果たす。
つまり、「今の個別最適(戦術)をどのようにコントロールすればより良い未来の全体最適(戦略目標)につなげられるか」を考えて実行するのが作戦術なのだ。