【老化は予防できる、治療できる – テロメアをムダ使いしない生き方 -】
インフォメーション
題名 | 老化は予防できる、治療できる – テロメアをムダ使いしない生き方 – |
著者 | 根来 秀行 |
出版社 | ワニ・プラス |
出版日 | 2022年8月24日 |
価格 | 1,760円(税込) |
長寿遺伝子、老化遺伝子の発見など、人間の健康や寿命に大きくかかわる研究はこの10年で大きく進んでいる。
人間が古来から追い求めた「不老不死の薬」は発見されていないが、老化はもはや「避けられないもの」ではなく、予防でき、さらに治療も可能な「病気」になると考えられるようになった。
なかでも注目されているのが「テロメア」。テロメアは「命の回数券」とも言われ、すべての細胞のDNAの先端を保護する部分だ。
細胞が分裂するたびテロメアは短くなり、分裂の残り回数は減っていく。
細胞は老化し、やがて分裂を止めてしまうのだ。
テロメアを無駄遣いせず、良好な状態に保つことができれば、動脈効果、心筋梗塞、認知症・がんなどの発症を抑えることも可能だと考えられるようになってきた。
ハーバード大学、ソルボンヌ大学の客員教授などをつとめ、ノーベル賞受賞学者とも共同研究を行う著者が、もっとも新しい研究・知見をわかりやすく解説し、老化予防、健康寿命の延伸のために今すぐ生活のなかで実践すべきことを、ていねいに説明する。
特に何歳からでも始められる「老化予防」「老化治療」は、科学的に裏付けのあるものだけを厳選して紹介する。
引用:ワニブックス
ポイント
- 細胞が分裂をやめれば、新しい細胞は生まれなくなり、からだはどんどん老化していく。
- 加齢や高血圧、喫煙、糖尿病などにより血管内皮細胞へのダメージが常態化すると、血管内皮細胞はひんぱんに分裂・増殖せざるを得なくなり、テロメアはどんどん短くなっていく。(テロメアの無駄遣い)
- テロメアを「健康寿命の指標」と考え、テロメアをムダ使いしない生活を心がけること。
サマリー
はじめに
「人生100年時代」といわれ、日本人の平均寿命も長くなり、100歳前後まで長生きする人は今後もますます増えると思われる。
第一線の研究者の中には、いずれ150歳あるいは180歳くらいまで生きられるようになると唱えている人もいる。
長寿はとてもおめでたいことだ。だが、健康でなければ魅力は感じない。
長寿化が進むこれからの時代において、健康寿命の延長は最重要かつ喫緊の課題となっている。
人生100年時代を、最後のその日まで自分らしく生きる。
本書がその一助となれば幸いである。