【小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ】

インフォメーション
題名 | 小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ |
著者 | 水島 広子 |
出版社 | 大和出版 |
出版日 | 2013年4月 |
価格 | 1,200円(税込) |
「人の目が怖い」「今のままじゃダメだ」「いつも不安」…なあなたへ。
9つのステップで、「自信のなさ」の正体を見抜き、「本当の自信」を手に入れる!
人気精神科医が贈る、全く新しい「自尊心」「自己肯定感」の育て方。
引用:Amazon
ポイント
- 何かを「する」ことで「成果」があがり、評価を得ることによって感じられる「自信」を、「DO(する)の自信」と呼ぶことができる。
- 「 BEの自信」とは、自分が大切にする「あり方」について、ぼんやりとした肯定感や安心感のこと。これは自分にしか感じられないものなのだ。
- 何事も完璧を目指す限り、自分に自信を感じることはできない。そもそも、いろいろな限界を持った人間に完璧を求めることなどありえないのだ。
サマリー
はじめに
「自分に自信があれば、のびのびと思い通りに生きられるはず」と思っている人は多いであろう。
一方で、自分に自信があっても、ある出来事がきっかけとなり、心が折れて別人のようになってしまうこともある。
「本当の自信」とは何だろうか。
一般的には、「自尊心」「自己肯定感」などと呼ばれるものであるが、それは自分という存在に対する無条件の肯定感である。
「まあ、自分はこれでよいだろう」という感覚ともいえる。
何かをきっかけに心が折れてしまうような浅い「自信」ではなく、何があっても「自分は大丈夫」と思いながら、しなやかに強く生きていける。
そんな「本当の自信」を手に入れる方法を紹介しよう。
心の奥の自信のなさに気づく
「DOの自信」「BEの自信」とは何か?
かつては自信家だったが、今は心を病んでいるという人は少なくない。
何かが「できる」ことから生まれた「自信」は、それができなくなると心が折れやすいのだ。
何かを「する」ことで「成果」があがり、評価を得ることによって感じられる自信を、「DO(する)の自信」と呼ぶことができる。
「DOの自信」は、状況に左右されやすく、いったんできなくなってしまうと折れるのだ。
一方で、こうした「できる」に基づくものではなく、自分の内的な「あり方」についての自信、これを「BE(ある)の自信」と呼ぶ。
「BEの自信」の内的な「あり方」とは、あくまでも「心の姿勢」のことであり、「現実を否定せず、ありのままを受け入れる」ということである。
「折れない自信」の正体を知る
改めて「本当の自信」って何?
「DO」つまり何かをすると、その結果は「形」になる。
たとえば、一生懸命ダイエットして 〇キロ減量したという場合、その結果が 〇キロの減量という「形」で現れる。
「形」になるものは何であれ評価の対象となり、これに基づく自信はとても不安定なのだ。
「DOの自信」は、それを維持するために走り続けなければならず、「もっと頑張らないと」「もっと成果を上げないと」という気持ちが止まらなくなる。
「本当の自信」は状況に左右されないので、「DOの自信」をどれほど積み上げても、「本当の自信」にはならない。
そこで基本となるのは「BEの自信」だ。
「 BEの自信」とは、自分が大切にする「あり方」について、ぼんやりとした肯定感や安心感のことであり、これは自分にしか感じられないもの。
たとえば、「現実をありのまま受け入れていきたい」など、自分が大切にしたい内的な「あり方」は、そのままでは形として見えないので、評価の対象にはならない。
また、「現実をありのままに受け入れられたか」ということは成果を問うものでもなく、比較の対象にもならないので、基本的には状況にも左右されない。
簡単には揺るがない「本当の自信」を持つためには、「BEの自信」が必要不可欠になってくるのである。