【答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ】
インフォメーション
題名 | 答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ |
著者 | 枝廣 淳子 |
出版社 | イースト・プレス |
出版日 | 2023年02月22日 |
価格 | 1,980円(税込) |
判断を迫られる数々の場面
会社・学校・家庭・地域社会……
早さ・効率だけでは解決しない!
「わからない」不安を受け容れ、正解がない問題に向き合うための処方箋
VUCAの時代にあって、より質の高い解決策を見出すために、あえていったん立ち止まり、物事の本質を見極めることの大切さ。ネガティブ・ケイパビリティの基本的なエッセンスの解説から、その高め方、具体的事例までをトータルでお話しします。
引用:イースト・プレス
ポイント
- 「ぱっと理解し、ぱっと反応する」というような、クイック・ソリューションが求められる時代に重宝されるのは、「ポジティブ・ケイパビリティ」だ。現代は「生まれてから死ぬまで、人生すべてポジティブ・ケイパビリティ」の時代ともいえるだろう。
- ポジティブ・ケイパビリティの発揮は、「その能力を発揮すべき問題が分かっていること」、そして、「その能力を発揮するやり方を知っている、または学ぶことができること」が前提となっている。こういった前提が成立しない時に登場するのが、ネガティブ・ケイパビリティなのだ。
- ネガティブ・ケイパビリティとは「不確実性を許容する高度な能力」だ。予測できない不安や脅威に押し流されることなく、不確実であることを受け容れる能力がネガティブ・ケイパビリティであり、敢えて、わからなさの中にとどまり続ける、「持ちこたえる能力」、「待ち続ける能力」とも言える。
サマリー
答えを急いではいけない時がある
ポジティブ・ケイパビリティの時代
現代は「VUCAの時代」と言われる。
不安定(Volatility)、不確実(Uncertainty)、複雑(Complexity),不明瞭(Ambiguity)を特徴とする、複雑で先の見えない時代なのだ。
こうした世情を反映してか、かつてないほど「素早さ」、「問題解決」、「わかりやすさ」が重要視されてきている。
とにかく時間を有効活用し、無駄な時間を削ろうという風潮が強く、「コスパ」(コストパフォーマンス)だけでなく、「タイパ」(タイムパフォーマンス)が大事なモノサシになりつつある。
また、「わかりやすさ」も同様で、インターネットの世界を中心に、短くて端的な物言いや「白黒をつける」やり方が好まれ、検索して手軽に「答え」を得ることが当たり前の時代である。
「ぱっと理解し、ぱっと反応する」というような、クイック・ソリューションが求められる時代に重宝されるのは、「ポジティブ・ケイパビリティ」だ。
現代は「生まれてから死ぬまで、人生すべてポジティブ・ケイパビリティ」の時代ともいえるだろう。