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【自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法】

インフォメーション

題名 自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法
著者 大愚 元勝
出版社 アスコム
出版日 2023年3月
価格 1,540円(税込)

 

思い込み、妄想、勝手な期待、他人と比較したくなる気持ち-
自分の心の中にある、これらの「壁」を超えることができれば、
あらゆる悩みや苦しみを手放すことができます。

「家族と仲が悪く毎日イライラしている」
「職場の上司と性格が合わなくてつらい」
「恋愛がうまく行かず苦しい」

このような悩みや苦しみは、
「他人」が生み出しているのではありません。
家族、職場の上司、恋愛相手は単なるきっかけに過ぎず、
その結果、生じた苦しい感情は、すべて「自分の心」が
出どころになっているのです。

私たちは誰もが、他人に対して
「わかってくれるはずだ」
「こう思っているに違いない」
「きっと○○してくれるだろう」
などといった、自分本位の期待や思い込み、妄想をしています。
それが叶えられない、自分の思い通りにならないことで、
怒りや悲しみなど、さまざまな負の感情が生まれてしまいます。

逆に、そういった思い込みや妄想の壁を乗り超え、
心の中から取り外していくことができれば、
あらゆる悩みを手放していくことができるのです。

本書では、長年にわたり数多くの人々の悩みや
苦しみと向き合ってきた禅僧である著者が、
仏教の思考法に基づき、
自分の心との向き合い方、
負の感情の手放し方をお伝えしていきます。

怒り、悲しみ、不安、嫉妬、後悔-。
あなたを苦しめるネガティブな感情との向き合い方、
上手な手放し方を身につけることができれば、
楽しい、嬉しい、幸せな気持ちになれる瞬間が
どんどん増えていくはずです。

引用:アスコム

ポイント

  • すべての苦しみは、自分の内側で生まれる。

  • 「私」が危機的な状況に陥ったとき、それを守ろうとする防衛本能が「我(自我)」であり、これが苦しみを生む原因である。

  • 悩みを手放すためには、「貪(とん)」(欲)、「瞋(じん)」(怒り)、「痴」(無知)の「心の壁」を乗り超えなければならない。

サマリー

はじめに

仏教のテーマは、ずばり「心」。

自分の心と向き合い、感情の移ろいを冷静に分析していくことで、悩みや苦しみを手放し、おだやかな心を養っていくことを目指している。

それは、自分の「心の壁」を乗り超えていく作業である。

本書では、仏教の思考法に基づいて、「心の壁」を乗り超えるための方法を紹介する。

「悩み」が生まれる場所

「あれもほしい、これもほしい」が苦しみの原点

人間には欲望があり、欲望には際限がない。

ひとつ手に入れても、ほかのものがほしくなり、他人と比べ、「もっともっと」ほしくなる。

この「もっと」が、苦しみを増長させる。

すべての苦しみは、自分の内側で生まれるのである。

心を蝕む3つの毒

私たちは、自分のことをとても大切にしており、「私」という存在が、傷つけられたり、危機的な状況に陥ったとき、それを守ろうとする。

この防衛本能が「我(自我)」であり、苦しみを生む原因となる。

苦しみの原因として、次いで挙げられるのが、「他人と比較してしまいたくなる衝動」、仏教での「慢」である。

「慢」が、「羨み」「嫉妬」「軽蔑」といった感情を生み出す。

「我」「慢」などの本能から生じる感情を、仏教では「煩悩」と呼ぶ。

この煩悩がネガティブな感情をもたらし、それを促進するのが、「貪(とん)」「瞋(じん)」「痴」という3つの要素だ。

「貪」は欲、「瞋」は怒り、「痴」は無知のことである。

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