【「前向きに生きる」ことに疲れたら読む本】
インフォメーション
題名 | 「前向きに生きる」ことに疲れたら読む本 |
著者 | 南直哉 |
出版社 | アスコム |
出版日 | 2022年2月 |
価格 | 1,430円(税込) |
「前向きに生きる」ことに疲れたら、後ろを向いてもいい。
「生きがいや夢を見つけなければ」
「友達を増やして人脈を広げなければ」
「今の仕事で結果を出さなければ」
といった、「○○しなければいけない」「○○すべきだ」という思い込みや価値観に縛られていませんか。
そんな考えに違和感を覚えたり、心が疲れてしまうのなら、別の生き方があります。
「生きる意味なんて見つけなくていい」
「人脈も友だちも要らない」
「置かれた場所で咲けなくていい」
本書には、いわゆる自己啓発書に載っているような、前向きでポジティブな言葉や理想論は一切ありません。
長年にわたり、人の悩みやつらさと向き合ってきた禅僧である著者が、うまくいかない現実・自分を受け入れ、どう生きていくかという、まったく別の視点からのリアルなメッセージを伝えてくれます。
人生、人間関係、恋愛、仕事…どうしようもないモヤモヤした感情を抱えているのなら、そっとページを開いてみてください。
きれいごとのない率直な38の言葉は、あなたの不安や迷いを断ち切るきっかけになるはずです。
※本書は、2017年7月に弊社より刊行された『禅僧が教える心がラクになる生き方』を改題し、一部加筆・修正したものです。
引用:アスコム
ポイント
- あなたが「私」と呼んでいるものは、自分の「記憶」と他人の「承認」で成り立っている存在にすぎない。
- 夢や希望が叶わなくてもがっかりすることはない。
夢を本当に叶えたいと思うのなら、「ダメかもしれない」と覚悟の上で先に考える。
- 人は「他人の海」で生きなければならないのだから、ストレスや葛藤がないわけがない。
大事なのは、その波に巻き込まれたり、流されたりしないこと。
サマリー
あなたが大切にしている「自分」とは何か
人はたまたま生まれ、「自分」にさせられた
ほとんどの方は、「自分」を大切にしなければ、人生を充実させなければと考える。
では、その「自分」とは何か。
たとえば、朝起きて今までの記憶がすべてなくなっていたら、今あなたが思っている「私」はそこに存在しない。
あるいは、まわりの人間がすべて、あなたのことを別人のAさんだと言い出したら、どうするだろう。
あなたが「私」と呼んでいるものは、自分の「記憶」と他人の「承認」で成り立っている存在にすぎない。
人の存在は、生まれた瞬間に「他人に着せられた服」を着続けているようなものである。
生まれる日も、場所も、性別も、自分で選んだわけではない。
この世にたまたま生まれ、他人から「自分」にさせられたのだ。
その「自分」を受け入れるためには、人から認められなければならない。
だから人間の最大の欲求は“他人から承認されたい”ということなのである。