【命はそんなにやわじゃない】
インフォメーション
題名 | 命はそんなにやわじゃない |
著者 | 杉浦貴之 |
出版社 | かんき出版 |
出版日 | 2011年12月5日 |
価格 | 1,540(税込) |
がん余命半年からの生還。それは決して奇跡ではなかった。
「24時間テレビ」「奇跡体験!アンビリバボー」「誰も知らない泣ける歌」「ラジオビタミン」等に出演した話題の著者!
決して闘病記ではない。がんを道標として、新たな自分(本当の自分)に生まれ変わる再生記。
悩み、苦しみ、迷いながら、それでも生きることをあきらめず、命あることを歓び、つねに笑いを求め、逆境をも楽しみながら再生していくストーリー。
引用:かんき出版
ポイント
- 衝撃のがん告知
- 癌を治すのは自分、頼るべきはこの自分自身なのだ
- 病室のベットで描き続けた夢がついに現実に
サマリー
衝撃のがん告知
1999年9月30日、中日ドラゴンズが11年振りにリーグ優勝を決めた。
ドラゴンズファンのぼくは、本来なら喜びもひとしおだが、得体のしれない違和感が自分を笑顔にしない。
翌日、5月に腎臓にできた血腫(血のかたまり)の検査結果が出たので病院へと向かった。
結果は「悪性腫瘍の可能性が高い」との診断。
3ヶ月前、わき腹の激痛で緊急入院したとき、医師からは「ガンじゃないから大丈夫だよ」と言われたのに。
家に着くと、家族に自分がガンであることを話した。
両親に心配させたくなくて、かなりあっさり伝えたが、母は驚くほど冷静で心配じゃないのかと思ったほどだ。
しかし5年後、自分が発行する雑誌に寄せてくれた母の手記には「息子が産まれた時、何があっても守り通すと誓ったのに、自分の無力さに嘆くばかりだ」
こんな状態だったとは知らなかった。だが、あのとき両親が泣き崩れていたら、ぼくは自分を責めて、ずっと絶望の中にいたと思う。
僕のガンは、一般的な腎臓がんとは違い、P-NET(未分化原始神経外胚葉性腫瘍)という進行の速い希少ガンだ。国内ではほとんど症例がないため「余命は早くて半年、2年生存率は0%」だった。