【本当にやりたいことのかなえ方――先人に学ぶ58の人生哲学】
インフォメーション
題名 | 本当にやりたいことのかなえ方――先人に学ぶ58の人生哲学 |
著者 | 伊佐敷 隆弘(いさしき たかひろ) |
出版社 | 亜紀書房 |
出版日 | 2022年7月15日 |
価格 | 1,760円(税込) |
目標、大きな仕事、人生の目標……。
夢を実現するための「よい方法」を、人生の先輩たちの言葉にまなぶ。
親の反対で哲学の道を一旦は諦めた。
しかし、恋人の勧めで、大学卒業後、改めて哲学科に入り直し、アルバイトで生計を立てながら研究の道を志すも、なかなか就職が決まらない。
それでも負けずに、三八歳で念願の大学教員になった。
そんな著者が、自らを支えてくれた言葉の数々を紹介します。
引用:亜紀書房
ポイント
- 先人たちの中には、あなたと同じように志を持ち、試練に耐えながら、目標を達成するために奮闘努力した人々がいる。
- 努力が報われるためには、「正しい場所」「正しい方向」「十分な量」が必要条件。
- 実力がなかなか伸びない時期がしばらく続き、ある日突然、実力が伸びる。
サマリー
はじめに
何者かになりたい。
新しい何かを創造したい。
そんな思いをいだいて、もがくように生きている人たちがいる。
「もがくように」とは、「どうすればいいのか、はっきりと分からず、ただがむしゃらにがんばっている」という状態だ。
先人たちの中には、あなたと同じように、志を持ち、試練に耐えながら、目標を達成するために奮闘努力した人々がいる。
本書は、そんな先人たちの言葉を集め、彼らの生き方から学ぶことを目指している。
人生を選択する
ほんとうに好きなのはどちら?/手塚治虫(漫画家)
漫画家の手塚治虫が人生の選択をしたのは23歳の時であった。
医学部の学生だった手塚は、医者になるのか、それとも漫画家になるか、選択に迷っていた。
母親に相談した際に「本当に好きなのはどちら?」と尋ねられ、「マンガが好き」と答えた手塚に対して、「そんなに好きなら、漫画家になりなさい」と母親は伝えたという。
手塚は、「世間的な受けやお金儲けではなく、好きな方を選ばせてくれたおかげで、自分の一生はとても充実したものになった」と振り返る。
選択とは未来を選択することだが、未来はどうなるか誰にも分からない。
その意味で、あらゆる選択は賭けだ。
それゆえ、「ほんとうに好きなのはどちらなのか」と自分に問いかけることは、悔いのない選択をするために有効なひとつの方法なのである。