【会計の神さまが教えてくれたお金のルール】

インフォメーション
題名 | 会計の神さまが教えてくれたお金のルール |
著者 | 天野敦之 |
出版社 | 日本実業出版社 |
出版日 | 2020年2月 |
価格 | 1,540円(税込) |
「このままやったら、一生お金に振り回されることになるぞ」。ある日突然、会計の神さまがやってきた! 収入・無駄づかい・住宅ローン・投資・副業……「頭のいいお金の使い方・増やし方」を著書累計40万部突破のベストセラー会計士がストーリーで解説。
引用:日本実業出版社
ポイント
- 本書は、1人の冴えないサラリーマンの松井真一が、現代に降臨した「近代会計の父」ルカ・パチョーリと出会い、「お金のルール」を学び、人生を大きくシフトさせていく物語だ。
- パチョーリは、会計のリテラシーとは「会計の知恵を仕事や人生に活かす力」であり、会計リテラシ―がなかったら、一生お金に振り回されることを教えた。
- 本書では、パチョーリと松井のやりとりを通して、会計の知恵を人生に活かす考え方のセンス、会計リテラシーをを伝えている。会計は幸せな人生に役立てることこそが大切なのだ。
サマリー
近代会計の父、ルカ・パチョーリ現る
「会計リテラシー?」僕、営業部ですけど
15世紀後半、イタリアの商人たちは、のちに人類最大の発明の1つと言われる秘宝を手にした。
その秘宝とは、複式簿記をベースとした「会計の知恵」だ。
この会計の知恵を、初めて著書として体系的にまとめたのが、「近代会計の父」と呼ばれる数学者ルカ・パチョーリである。
本書は、1人の冴えないサラリーマンの松井真一が、現代に降臨したルカ・パチョーリと出会い、「お金のルール」を学び、人生を大きくシフトさせていく物語だ。
松井は勤め先の営業部の飲み会で、同期の岡田に声をかけた。
「こんな給料じゃ正直みあわないよなぁ」
それを聞いていた営業課長の小林が松井に向かって言った。
「あなたって本当に『会計リテラシー』がないわね。商学部出身で簿記も持っているんでしょ?そういうのを『宝の持ち腐れ』と言うのよね」
小林は、「会計リテラシー 」が身についていれば、「給料が見合わない」なんて言葉はでないと言い切った。
家に帰った松井は、「会計リテラシ―」とは何なのかを考えながら、会計学の本をパラパラとめくり、そのまま眠ってしまった。
おかしな関西弁を話す声が聞こえ、ふと目を覚ますと、真っ黒い法衣を身にまとった長身の男がベットの横に立っていた。
この男が、近代会計の父、ルカ・パチョーリだ。
パチョーリは、会計のリテラシーとは「会計の知恵を仕事や人生に活かす力」であり、会計リテラシ―がなかったら、一生お金に振り回されることを教えた。
お金には「コスト」がかかっている
パチョーリは、会計リテラシー、つまり会計の知識を活用したり応用したりする力の中で、一番ベースになることとして、
「まず大切なのは、お金にはコストがかかってることを意識するっちゅうことや」
と伝えた。