【未来のきみを変える読書術 なぜ本を読むのか?】
インフォメーション
題名 | 未来のきみを変える読書術 なぜ本を読むのか? |
著者 | 苫野一徳 |
出版社 | 筑摩書房 |
出版日 | 2021年09月15日 |
価格 | 1,210円(税込) |
本を読むと、頭の中に知識のネットワークができるし、広い視野で世界を見る目がもてるようになる。解決したい問題やもっと理解を深めたい物事に出会ったとき、その頭や目が威力を発揮する。進みたい道へ自由に歩き出せるようになる。そのための本の読み方を全力紹介。
引用:筑摩書房
ポイント
- 大量の読書経験を積むことは、世界の見え方をガラッと変えることにつながる。例えるなら同じレントゲン写真を見ても素人が見るのと医師が見るのでは全く違う内容が読み取れるようなものである。
- 読書経験をたくさん積めばこの世はまだまだ自分の知らないことだらけだということに気づき、「不知の自覚」の謙虚さを得ることもできる。
- 本の内容を完璧に記憶するのは物理的に不可能なので、どの本にどんなことが書かれてあったかエッセンスをつかんで、頭の中ですぐに取り出せるようにすることが大切だ。
サマリー
はじめに
大量の読書経験を積むことは、世界の見え方をガラッと変えることにつながる。
例えるなら、同じレントゲン写真を見ても素人が見るのと医師が見るのでは全く違う内容が読み取れるようなものである。
これは「教養を積む」と言い換えることもできる。
教養は大して役には立たないものの、知っていると少しカッコいい知識、というイメージがあるが、哲学の世界では私たちが「自由に生きるための知恵や知識」を意味し、精神的・人格的成長をもたらすものという意味が込められた言葉である。
読書の効用
本ばかり読んでいても実体験が乏しいと言われてしまうこともある。
その一方で、読書もまた一つの『経験』であると言うことができる。
何故ならば、私たちが直接身をもって経験できることには限界があるが、直接経験の世界を読書によって広げることができるからである。
また、直接経験は何ものにも代えがたい貴重なものであるが、自分が経験したことを過度に一般化して、すべての人に当てはまることであるかのように考えてしまうことは避けなければならない。
読書経験をたくさん積めばこの世はまだまだ自分の知らないことだらけだということに気づき、「不知の自覚」の謙虚さを得ることもできる、