【たった一人の熱狂・増補完全版】

インフォメーション
題名 | たった一人の熱狂・増補完全版 |
著者 | 見城徹 |
出版社 | 幻冬舎 |
出版日 | 2016年4月 |
価格 | 715円(税込) |
すべての新しい達成には初めに熱狂が、それも人知れない孤独な熱狂が必ずある。「癒着に染まれ」「野心なんか豚に食われろ」「一撃必殺のキラーカードをつかめ」「人たらしになるな。『人さらい』になれ」「結果が出ない努力に意味はない」など、出版界の革命児・見城徹による、仕事に熱狂し圧倒的結果を出すための55の言葉を収録。文庫完全版!
引用:幻冬舎
ポイント
- 「自分はまたしてもダメな人間になってしまった」と自覚するからこそ、人は永遠に戦い、永遠に成長し続けられるのである。
- 表現者の才能に熱狂し、まるで作品に恋するかのように惚れ込んだその純潔と純粋に、「なんとしても売る」という常識破りの企みが加わったとき、初めて大ヒットは生まれるのである。
- 人類最大の発明は言葉である。言葉があって初めて、人類は思考を深めることができるのだ。言葉がないところに思考はなく、思考がないところに人生はない。
サマリー
仕事に熱狂する
自己検証、自己嫌悪、自己否定なき所に成長なし
「月刊カドカワ」の編集長だったころ、「俺はダメになっている」と無性に苛立っていた。
やれ「雨が降った」「腰が痛い」などと理由をつけて、芝居やコンサートを観にいかないのである。
ジムで汗を流して身体を鍛えなければ、とてつもなくイライラしてしまうのだ。
外からはやり手の編集長に見えるかもしれないが、僕自身、「自分はなんてダメになってしまったんだろう」と思っていた。
駆け出しの編集長だったころは、石原慎太郎さんの著作を丸暗記し、石原さんの前で暗唱してみせたり、五木寛之さんに原稿を書いて欲しくて、五木さんを口説き落とすために、25通もの手紙を出し続けた。
寝る間を惜しんで骨身を削り、編集者としての仕事に全精力を向けていたのに、その努力をやめてしまった僕は、ダメになっていることを自覚していた。
「自己検証、自己嫌悪、自己否定、この三つがない人間は進歩がない」と、僕は755で若者によく言っていた。
このうち一番難しいのは自己検証である。
今まで自分はこう思い込んでいたけど、もしかしたら思い違いだったかもしれないと、自分の思考や行動を客観的に検証し、修正していく。
そして、自己嫌悪を突き詰め、自己否定まで自分を追い詰めるのだ。
「自分はまたしてもダメな人間になってしまった」と自覚するからこそ、人は永遠に戦い、永遠に成長し続けられるのである。