【知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語】
インフォメーション
題名 | 知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語 |
著者 | 橘玲 |
出版社 | 幻冬舎 |
出版日 | 2009年10月6日 |
価格 | 503円(税込) |
ささやかな幸福を実現することは、それほど難しくはない。必要なのはほんの少しの努力と工夫、自らの人生を自らの手で設計する基礎的な知識と技術だ。お金持ちになる技術を大公開!!
引用:幻冬舎
ポイント
- 自由なはずの人生がマイホームに従属するのでは、本末転倒ではないか。土地真理教の呪縛を解き放てば、人生の新たな可能性が見えてくるに違いない。
- 個人の優位性を「エッジ(刃)」という。誰もが自分のエッジを持っている。人的資本への投資とは、自分だけの刃を研ぎ澄ますことなのだ。
- 残されたわずかな自由を大切に生きるのだ。自由とは、人生に複数の選択肢を持つことだ。
サマリー
自由な人生のための人生設計
幸福が続くと信じていた時代
バブルの時代を通り抜けてきた世代には、共通の喪失体験がある。
経済的な基盤がなければ、人は自由に生きられないという単純なことに気づくまでに、ずいぶんと回り道をした。
そして、自分の人生がいかに多くのものに依存しているかを知って慄然とした。
21世紀初頭の困難な時代を生きる私たちは、出口のない閉塞感の中で、言いしれぬ不安に怯えている。
どんな人生にも、確固たる土台が必要である。
かつて、バブルと呼ばれた夢のような時代に、光り輝く人たちがいたが、もう、その夢をみることはない。
正義のために生きているか
私たちは、世界が不条理なものだと知っている。
自分一人の力ではどうにもならないものだと諦めてもいる。
「自由」な社会に生きているが、すべての欲望が満たされるわけではない。
社会は、自分の自由にならない多くの他者によって構成され、お互いに自由に生きる権利を侵害することはできない。
人を好きなように操れるなら、すべての願いは叶うであろうが、それは不可能だ。
筆者を含め、ほとんどの人は正義のために生きてなどいない。自分と家族の幸福を守るために生きている。
理不尽な世界で、目の前にある問題を、一つひとつ解決していくしかないのだ。