【お金2.0 新しい経済のルールと生き方】

インフォメーション
題名 | お金2.0 新しい経済のルールと生き方 |
著者 | 佐藤航陽 |
出版社 | 幻冬舎 |
出版日 | 2017年11月 |
価格 | 1,650円(税込) |
【発売前重版決定!話題沸騰】
仮想通貨、フィンテック、シェアリングエコノミー、評論経済。「新しい経済」を私たちはどう生きるか。
メタップス創業者が明かす、資本主義の先の世界。
〈資本主義を革命的に書き換える「お金2.0」とは何か〉
2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。
あまりにも既存社会の常識とは違うので「今の経済」のメインストリームにいる人たちにとっては懐疑や不安の対象になりやすいといった特徴もあります。
そして、それこそが全く新しいパラダイムであることの証でもあります。本書ではまずお金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、の順番に解体していきます。
引用:幻冬舎
ポイント
- 長い歴史を持つ「お金」も、かつては今ほどの存在感はなかったようだ。時代によって人間が大事だと思う対象が、王様(身分)だったり、神様(宗教)だったりしたためである。
- 新しいテクノロジーの発達によって、経済は住む対象ではなく「作る」対象に変わりつつある。
- 価値主義とは、「お金や経済の民営化」と「資本にならない価値で回る経済の実現」、この2つの大きな変化が混ざった1つの現象と考えることができる。
サマリー
はじめに
本書では、現在の経済やお金の起源、そのメカニズムを紹介した上で、それがテクノロジーによってどのように変化しているのか。
また、資本主義の欠点を補った考え方として、価値を軸としてまわる社会「価値主義」という枠組みを提案している。
資本主義は、ベストではないがベターではあると考えられてきたが、現在はそれより良い仕組みを実現できる可能性がある。
「価値主義」は一つの可能性として捉えていただきたい。
お金の正体
お金が社会の中心に位置づけられた資本主義
長い歴史を持つ「お金」も、かつては今ほどの存在感はなかったようだ。
時代によって人間が大事だと思う対象が、王様(身分)だったり、神様(宗教)だったりしたためである。
いくつかの革命が起きて「自由」「平等」などの概念が広まり、個人が自由に自分の人生を選択できるようになった。
同時に産業革命が起こり、農業から工業へと生活の中心が移っていったのである。
労働という価値を提供して「お金」という対価を得る労働者と、「お金」という資本を使って工場を所有する資本家に大別されるようになったのだ。
このあたりから「お金」の重要性が高まり、「身分」から「お金」へとシフトしていき、「お金」が社会の表舞台に主役として登場してきたのである(資本主義)。