【トークの教室 「面白いトーク」はどのように生まれるのか】
インフォメーション
題名 | トークの教室 「面白いトーク」はどのように生まれるのか |
著者 | 藤井 青銅 |
出版社 | 河出書房新社 |
出版日 | 2024年2月 |
価格 | 990円(税込) |
トークに悩める全人類&ラジオファン必読! 数多の才能を見出し、「オードリーのオールナイトニッポン」等でトークの壁打ち役を務める放送作家が、ついにその術を皆伝。オードリー 若林正恭さん推薦!!
「この教室の授業のせいで、痛い目にあった時に
「儲けた〜」と思ってしまう身体になりました。」
フリートーク、エピソードトーク、掴みに切り口、語り口……本書は、数多の新人アイドル、芸人に寄り添い、巧みなアドバイスで彼らのトーク力に磨きをかけてきたメンター、放送作家・藤井青銅氏がそのトーク術についてまとめた一冊です。
「トークの途中がおもしろければ、オチは無くてもいい」
「誰かに聞いてもらうことで、話し方のコツを見つけた人は伸びる」
「〈心の動き〉を切り口にすれば、トークの題材には困らない」
「キャラを作ったり、背伸びしたり、パブリックイメージになんて、合わせなくていい」…etc.
若林正恭さん、山里亮太さんを描いたドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)へ本人役での出演も記憶に新しいところですが、YouTubeチャンネル「オードリー若林の東京ドームへの道」では、第一回ゲストとして若林さんと“二人っきりサシ対談”。
番組を観た視聴者からの「⻘銅さんのトーク本があったら、絶対に読みたい!」という多くのリクエストに応え、本書の執筆がスタートしました。
「あの人は、どうしていつも面白いネタを持っているのか?」
「つい聞き入ってしまうトークには、どんな秘密があるのか?」
“面白いトーク”とは何か?を突き詰め、話し手のボールを真摯に受け取り、返す、その運動を40年以上も続けるなかで導き出したトーク術を整理し、アップデートさせながら執筆された本書で、自分に合ったトークの正解が、きっと見つかるはずです。
引用:河出書房新社
ポイント
- あなたの周りにも、「あの人の話はなぜか面白い」という人がいれば、「あの人の話は退屈だ」という人もいるだろう。さわやかにハキハキと喋る人の話が楽しいとは限らない。
- 「心の動き」を切り口にすれば、トークの題材はいつでも私たちの周囲にある。おそらくトークが上手い人は、普段からこういった「切り口」をたくさん持っているのであろう。
- トークは普段あなたが使っている言葉で、普段の喋り方で、たとえ正統派の喋りとは対極にある方言や訛りが多少まざっていても、それでいいのだ。
サマリー
「面白トーク」という呪縛
あの人の話はなぜ面白い?
あなたの周りにも、「あの人の話はなぜか面白い」という人がいれば、「あの人の話は退屈だ」という人もいるだろう。
さわやかにハキハキと喋る人の話が楽しいとは限らない。
知識が豊富で、頭が良く、理路整然と退屈な話をする人がいる反面、話の筋道はメチャクチャなのに、なぜか話が魅力的な人もいるのだ。
どうやら、トークが面白いかどうかは、喋りの流暢さとは関係ないようである。
本当は誰にでもそこそこ面白トークはできるのに、なぜかそれができないのだ。
「面白トーク」という言葉には、実はいろいろな呪縛があるからではないかと考える。
「オチ」の呪縛
友人になにか話をしていると、たまに、「その話のオチは?」とツッコんでくる人がいる。
芸人さん同士の場合は、そんなツッコミで笑いを生むが、普通のタレントさんに対して私は、「オチなんか、なくてもいいですよ」と言う。