【偉人たちのあんまりな死に方】
インフォメーション
題名 | 偉人たちのあんまりな死に方 |
著者 | ジョージア・ブラッグ 著 梶山 あゆみ 訳 |
出版社 | 河出書房新社 |
出版日 | 2018年1月 |
価格 | 748円(税込) |
あまりにも悲惨、あまりにもみじめ……。医学が未発達な時代に、あの世界の偉人たちはどんな最期を遂げたのか? 思わず同情したくなる、知られざる事実や驚きいっぱいの異色偉人伝!
引用:河出書房新社
ポイント
- ツタンカーメンの墓を見つけたハワード・カーターは、ミイラの「検死解剖」の際、腕や足をもぎ取り、胴体を半分に切断していた。
- カエサルの暗殺計画では、ひとりだけが責めを負うことのないように、60人全員でひと刺しずつすることになっていた。
- モーツァルトの命を奪った病気は、連鎖球菌によるのどの感染症から始まったと見られている。
サマリー
ツタンカーメン ~ミイラになって輪切りにされた少年王~
古代エジプトの王、ツタンカーメンは、生前の行ないよりも、死体となったことのほうでよく知られている。
彼はあっというまに一生を終え、遺体はミイラにするための処置が行なわれた。
そして墓荒らしから守るために、「王家の谷」に墓を隠され、3000年のあいだ眠りつづける。
1922年、イギリス人のハワード・カーターがその墓を見つけた。
カーターは10年かけて副葬品をより分け、世界中の博物館に配り、王のミイラを「検死解剖」する。
2005年にはエジプトのチームがCTスキャンで調査。
すると、カーターが発表しなかった事実が明るみに出た。
カーターはツタンカーメンの腕や足をもぎ取り、胴体を半分に切断していたのである。
黄金のマスクを外すためにナイフで頭を削ってもいた。
護符を手に入れるために包帯も切りひらいている。
彼の死因は、1968年の調査では「殺された」とされていたが、「骨折した足が感染症を起こしたため」と書きなおされた。
2009年には、エジプトの科学者チームが骨からDNAのサンプルをとり出して調べ、王はケーラー病で骨が壊死し、さらにマラリアに感染していたことが判明している。