【高齢者を身近な危険から守る本】
インフォメーション
題名 | 高齢者を身近な危険から守る本 |
著者 | 森 透匡 (監修) 平松 類 (監修) 三平 洵 (監修) |
出版社 | 池田書店 |
出版日 | 2021年8月25日 |
価格 | 1210円(税込) |
ニセ電話詐欺、還付金詐欺、架空請求詐欺など特殊詐欺の
被害者の8割以上が65歳以上の高齢者。
年々手口が巧妙になっていて、ひっかからないための知識を
身に着けておきたいもの。
また、スリやひったくりにあいやすいのも高齢者です。
普段の暮らしのなかにも危険はひそんでいます。
家の中での転倒やヒートショック、火事を起こしやすい
といったことのほか、外出先での事故などにも注意が必要です。
さらに、最近では、地震や台風、集中豪雨などの被害が深刻です。
いざという時のための備えについても生死に関わることなので、
知っておきたい事柄です。
本書では、「詐欺・事件」「暮らしの危険」「災害」という
3部構成で、それぞれの専門家が事例をもとに予防や対策について
解説しています。
「まさか自分が被害にあうなんて思わなかった。」
これは、詐欺や災害で被害にあった人が言うお決まりのセリフです。
「自分は大丈夫」といった考えは捨てて、
安全・安心な暮らしのために、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
引用:池田書店
ポイント
- 本書は、高齢者が狙われやすい詐欺事件や悪徳商法の事例と対策、転倒事故や感染症対策など暮らしの中にひそむ危険、いざというときの災害から守るための対策や準備を紹介する。
- 本書を繰り返し読み、防犯・防災感覚を身につけて、いざというときパッと危険を回避する行動をとれるようにしてほしい。その際、他人事として読むのではなく、自分の身に降りかかることだと認識することだ。
サマリー
「私は大丈夫!」という考えを捨てましょう
ニセ電話詐欺にあった人や、災害時に避難しなかった人が言うセリフがある。
「まさか自分が被害にあうなんて思わなかった」。
人間は誰でも、何か異常なことが起こっても、それが日常の延長上にあると認識したり、見ないこと(無視)にしたりする。
さらに、人間は自分に都合のいい情報しか頭に入れない傾向にある。
そのため、悪徳業者にどんどんお金をつぎ込んだり、危険なほうに避難したりしてしまうこともあるのだ。
また、災害について、過去の事例をもとに大丈夫かどうかを判断するのは、とても危険だ。
今、目の前にある危機を感じ、周りに流されず、正しい判断と行動をする必要がある。
本書は、高齢者が狙われやすい詐欺事件や悪徳商法の事例と対策、転倒事故や感染症対策など暮らしの中にひそむ危険、いざというときの災害から守るための対策や準備を紹介する。
本要約では、そのうちの数項目を紹介するが、本書を活用して、防犯・防災感覚を身に付け、いざというときにパッと危険を回避する行動をとれるようにすることが重要だ。
PART1 詐欺・事件から守る
ニセ電話詐欺、還付金詐欺からひったくりや当り屋など、高齢者が狙われやすい犯罪の「よくある手口」と「だまされない、被害にあわないための対処法」を紹介する。
そのうちの1つが、ニセ電話詐欺で「オレオレ詐欺」「キャッシュカード詐欺」とも言われる犯罪だ。
<よくある手口>