【ソーシャルスキルトレーニング実例集】
インフォメーション
題名 | ソーシャルスキルトレーニング実例集 |
著者 | 腰川一惠(監修) 山口麻由美(監修) |
出版社 | 池田書店 |
出版日 | 2017年1月 |
価格 | 2,420円(税込) |
ソーシャルスキルトレーニングとは、
「対人関係や集団生活を上手に営むための技術」を学ぶ訓練のことです。
「一方的に話さず相手の話も聞く」「きちんと列に並んで順番を待つ」など、
コミュニケーションや感情コントロールが苦手な子どもたちがソーシャルスキルを身につけるための具体的な方法を紹介します。
●言葉かけの仕方、タイミング、絵カードの使い方など指導法を解説
実際に指導の現場で行われている「ことば」「気持ち」「行動」「自己認知」に関する
ソーシャルスキルトレーニングの例を示し、
実施する際に注意すべきポイントを詳しく解説しています。
●具体的な事例の要因とトレーニング、般化のポイントがわかる
各トレーニングの方法だけでなく、「要因」「対象」「ねらい」、
そしてトレーニング後もスキルを実践できるようにするための「般化のポイント」がわかります。
つまずきの背景となる「原因」から探せる「トレーニング検索」つき。
●保育園から中学校まで使える!
幼児期から中学生ごろまでの発達障害の子どもたちを対象として、
ソーシャルスキルのなかでつまずきやすいポイントを整理。
それぞれの教育現場の特長を生かした導入例や導入する際のポイントもわかります。
●すぐに使える別冊・指導教材つき(32ページ、オールカラー)
引用:池田書店
ポイント
- ソーシャルスキルは、社会の中で人と関わるときに必要な技能である。
- 私たちは生まれつきソーシャルスキルを身につけているわけではない。人と関わる中で学んだり、教わったりして、少しずつ身につけていくのだ。
- ソーシャルスキルは、新しいことを学び、それを復習することによって身につく。重要なのは、子どもが意欲的に取り組めるようにすることだ。そのためには、まず子どもとの信頼関係が必要である。
サマリー
ソーシャルスキルとは
ソーシャルスキルとは何?
ソーシャルスキルは、社会の中で人と関わるときに必要な技能である。
人と関わるとき、相手の気持ちに共感したり、話し合ったり、察したりしながら行動している。
これらは当たり前のように思えるが、無意識のうちにソーシャルスキルを使っているのだ。
ソーシャルスキルには色々な分類方法があるが、主に4つの項目に分けられる。
①言葉のスキル
挨拶する、自分のことについて話す、相手の話を上手く聞く、質問に適切に答えるなど。
②気持ちのスキル
自分の気持ちをコントロールする、嫌なことは断ったり、他者を許したり、受け入れたりするなど。
③行動のスキル
相手の意図や場面に合わせ行動する、ルールを理解する、行動の意図を理解して結果を予想するなど。
④自己認知のスキル
自分のことを受け入れる、自分の行動の結果をみて振り返る、自分の苦手なことを理解し、対処するなど。
ソーシャルスキルの意義
私たちは生まれつきソーシャルスキルを身につけているわけではない。